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屋久杉の輪切り 塗装前と後の色の変化
土埋木か生木で色味が変わりますが、一般的に黄土色や褐色の見た目が特徴的な屋久杉の色味。 しかし、無塗装の状態(塗装前)は色味が薄く、白(薄黄色)っぽく印象が異なります。 そこで、今回は塗装前と後でどのように色味が変わるのかご紹介していきます。 塗装前の原木をご覧頂くと、「本当に屋久杉ですか?」と疑われることもあるほど塗装前と後では色が変わります。 〔塗装前の屋久杉〕 〔塗装後の屋久杉〕 この2枚の屋久杉の輪切りは、同じ丸太から取れた物で上下隣り合わせの場所に位置していた2枚なので、塗装前後の色味はほぼ同じと考えて良いかと思います。 ※塗装はウレタン塗装 同じ屋久杉の輪切りでも、これだけ色が異なります。屋久杉の場合、木に樹脂(アブラ)が豊富に含まれている個体もあり、樹脂が多い木の場合は、色味が他の屋久杉よりも強く濃くなります。 屋久杉に限らず、ケヤキやトチなどの木も塗装すると色が変わります。 原木の状態だと乾燥して地肌そのままの素地の色をしていますが、例えば水で濡らしただけでも色が濃くなります。 塗装前の見た目で気に入って購入、塗装して納品されたら全く違う色で届いた。そういった事がないように"塗装の有無"、"塗装後の色の変化"などについては購入前に話を聞いておくことをおすすめします。 屋久杉の商品一覧はコチラ 【今回ご紹介した輪切り】 塗装後の屋久杉の輪切りテーブル → G-272屋久杉輪切り 生木 虎杢の屋久杉の輪切りテーブル → G-137屋久杉輪切り 生木 【お問合せはコチラ】 お問合せフォーム info@graxen.com -
クラロウォールナットとは?|銘木情報
クラロウォールナットは、高級外車の内装材や一枚板、銘木を使用した工芸品、万年筆など付加価値が高い分野において使われている北米産の木材です。 このページでは、クラロウォールナットとはどのような特徴を持った木材なのか紹介していきます。 1.産地と生育の特徴 2.接ぎ木により誕生した樹種 3.大きいサイズが貴重な理由 4.杢・木目の特徴 5.色味の特徴 6.素材の特徴 7.希少性 1.産地と生育の特徴 北米産で、いわゆるウォールナットと同じでクルミの採れる木です。 しかし、一般的なウォールナットと比較して希少性が高いとされるのは、接ぎ木(つぎき)で出来た種類の木材ということが根底にあります。 2.接ぎ木により誕生した樹種 北米に生える樹齢が若く、まだ太くならないうちのアメリカンブラックウォールナットと、欧州産のヨーロピアンウォールナットを接ぎ木して育てたものが、クラロウォールナットと呼ばれます。 この接き木の場合、土台となる北米産の若いアメリカンブラックウォールナットを一旦切断し、その上からヨーロピアンウォールナットを穂木として人為的に接合させます。 当初の目的は、栄養価の高いクルミを収穫することとされていましたが、採れる木材が非常に美しいことから材としての価値も高まっている木材です。 3.大きいサイズが貴重な理由 接ぎ木では成長する確率が低いとされ、大樹になるまで育てるのは大変難しく、クラロウォールナットで太さ(幅)、長さがしっかりある材は非常に珍しいです。 一本から採れる面積が少なく、歩留まりを良くしないといけないため製材工程において薄く製材して一本の丸太からより多くの枚数を取ることが多く、結果として板の場合は厚みが薄いものが多く見受けられます。 4.杢・木目の特徴 杢目の特徴としては、複雑に入り組んだ木目とキラキラ輝く杢が入っており、他の木とは一線を画す美しさと強さを感じる木です。 木目は、いびつで右往左往しながら上に伸びていることが多く、異形感のある木目が魅力的です。 5.色味の特徴 一般的なウォールナットとは色合いも異なります。ウォールナットは中心の色味が茶系で統一されているのに対して、クラロウォールナットは茶と黒と乳白色系の色味が連続して縞柄のような表情をしています。 6.素材の特徴 クラロウォールナットは、薔薇のようにトゲがあり、側面の耳に幾つもの棘(とげ)が飛び出しています。 この棘がある部分が木目にも影響を与え、複雑で特徴的な印象を持たせています。 また、生育中に効率良く光合成するために瘤が出来ることが多く、結果として瘤杢(バール杢)と呼ばれる一風変わった木目の材が採れることも多々あります。 7.希少性 一般的なウォールナットの生育に比べ、手間と時間。そして失敗する確率が高いクラロウォールナットの材は必然的に希少性が高くなり、価値も比例して高くなります。 その上、木目が綺麗で強さもあるため、魅了される人も多く、価格も高くなります。 クラロウォールナットは、一枚板・木材の中でも群を抜いて個性的な木です。 お客様にとって素敵な一枚と出会われることを願っております。 商品一覧はコチラ 【今回ご紹介したクラロウォールナット】 クラロウォールナットの一枚板 → CR-02 クラロウォールナット一枚板 【お問合せはコチラ】 お問合せフォーム info@graxen.com -
お父様への傘寿のお祝いとして打出の小槌をお選びいただきました
大切なお父様への傘寿祝いの贈り物として、屋久杉の打出の小槌をお選びいただきました。 昔から縁起物の一つとして、大切な贈り物として珍重されてきた打出の小槌 ー その打出の小槌を、“樹齢千年以上の屋久杉”で作ることで、更なる長寿・繁栄、ご健康への願いを込めた贈り物として大変喜ばれております。 “打出の小槌”には、同封の屋久杉の木札に名入れメッセージを刻印できます。 ※写真はサンプルです ①お祝いの種類 今回は、『祝 創業百周年』と刻印させて頂きました。 全体で11文字まで刻印可能です。 ②メッセージ内容 (例:〇〇社長、これからも末永い、ご健康を願っております) 最大で27文字まで刻印可能です。 ③お日にち お渡しになられるお日にち(元号・年月日)で記載されることが多いです。 ④送り主様のお名前 (〇〇株式会社 社員一同) 刻印の内容は、カート画面で入力いただけます。もしくは、メールやお電話でお知らせいただければ校正させていただきます。 ご注文後、ご注文内容の確認と同時に、刻印内容を踏まえたレイアウト(校正案)をお送りいたします。 校正の修正は可能ですので、レイアウトをご参照なさって刻印内容の修正も承っております。 刻印に時間を要してしまいますが、今回もスムーズに刻印できたため、お届け日に余裕を持ってお渡しすることが出来ました。 ご包装やお熨斗、表書きなども『ご注文ページ』内にてご自由にお選びいただけます。 弊社では、お熨斗・包装も全て無料で承っております。 お熨斗・包装の有無についても自由にお選びいただけますので、安心してお買い求めいただけます。 また、お届け前に刻印やお熨斗・包装・桐箱を開けた際の様子がわかる写真資料をデータとしてお送りしております。 社内共有等にてお役立ていただいております。 お届け後、お客様から非常に嬉しいお言葉を頂戴し、こちらも大変嬉しくなりました。 樹齢1000年以上生きてきた屋久杉の雄大な生命力が、長寿の節目のお祝いを迎える方々へ、更なる長寿健康への勇気に繋がることを心より願っております。 そして、弊社では、本物の屋久杉を販売している証として、“屋久杉の出生地証明書”も同封してお送りしておりますので、安心してお買い求めいただけます。 出生地証明書とは? 現代では大切な方への贈り物には、その“意味”が求められているように感じます。 屋久杉においては千年以上生き続けてきたという長寿命を歴史が証明しています。また屋久杉には開運や厄除けなどの信仰の対象として祀られてきた歴史があるなど様々な理由で長寿祝いに適しています。 お奨めの理由については是非、以下の記事をご参考にしていただければ幸いです。 屋久杉が長寿祝いに喜ばれる理由とは? また、傘寿祝いのみならず、還暦祝い、古希祝い、喜寿祝い、米寿祝い、卒寿祝い、白寿祝い、百寿祝いなど長寿祝いの場にもシーンに応じてお届けさせて頂いております。 コチラのページから是非、ご覧いただければ幸いです。 還暦祝いのページ 古希・喜寿祝いのページ 傘寿・米寿祝いのページ 卒寿・白寿・百寿祝いのページ お祝い・お礼のページ 長寿祝いの節目以外にも、日ごろの感謝の気持ちを込めての贈り物としてもお喜び頂いております。 その際にはメッセージなども自在にアレンジ出来ますので、お気軽にお申し付けください。 【お問合せ】 お問い合わせページ info@graxen.com 070-8481-8601 グラクセン 長寿祝いギフト事業部 これからも皆様のご健康を願って、一つ一つ丁寧に手作業にこだわって、お作りして参ります。 -
お取引先様へ創業100周年のお祝いとしてお選びいただきました
企業様の大切なお取引先様へのお祝い・贈答品として、屋久杉の打出の小槌をお選びいただきました。 昔から縁起物の一つとして、大切な贈り物として珍重されてきた打出の小槌 ー その打出の小槌を、“樹齢千年以上の屋久杉”で作ることで、更なる長寿・繁栄、ご健康への願いを込めた贈り物として大変喜ばれております。 “打出の小槌”には、同封の屋久杉の木札に名入れメッセージを刻印できます。 ※写真はサンプルです ①お祝いの種類 今回は、『祝 創業百周年』と刻印させて頂きました。 全体で11文字まで刻印可能です。 ②メッセージ内容 (例:〇〇社長、これからも末永い、ご健康を願っております) 最大で27文字まで刻印可能です。 ③お日にち お渡しになられるお日にち(元号・年月日)で記載されることが多いです。 ④送り主様のお名前 (〇〇株式会社 社員一同) 刻印の内容は、カート画面で入力いただけます。もしくは、メールやお電話でお知らせいただければ校正させていただきます。 ご注文後、ご注文内容の確認と同時に、刻印内容を踏まえたレイアウト(校正案)をお送りいたします。 校正の修正は可能ですので、レイアウトをご参照なさって刻印内容の修正も承っております。 刻印に時間を要してしまいますが、今回もスムーズに刻印できたため、お届け日に余裕を持ってお渡しすることが出来ました。 ご包装やお熨斗、表書きなども『ご注文ページ』内にてご自由にお選びいただけます。 弊社では、お熨斗・包装も全て無料で承っております。 お熨斗・包装の有無についても自由にお選びいただけますので、安心してお買い求めいただけます。 また、お届け前に刻印やお熨斗・包装・桐箱を開けた際の様子がわかる写真資料をデータとしてお送りしております。 社内共有等にてお役立ていただいております。 お届け後、お客様からも嬉しいお言葉を頂戴し、こちらも大変嬉しくなりました。 樹齢1000年以上生きてきた屋久杉の雄大な生命力が、長寿の節目のお祝いを迎える方々へ、更なる長寿健康への勇気に繋がることを心より願っております。 そして、弊社では、本物の屋久杉を販売している証として、“屋久杉の出生地証明書”も同封してお送りしておりますので、安心してお買い求めいただけます。 出生地証明書とは? 現代では大切な方への贈り物には、その“意味”が求められているように感じます。 屋久杉においては千年以上生き続けてきたという長寿命を歴史が証明しています。また屋久杉には開運や厄除けなどの信仰の対象として祀られてきた歴史があるなど様々な理由で長寿祝いに適しています。 お奨めの理由については是非、以下の記事をご参考にしていただければ幸いです。 屋久杉が長寿祝いに喜ばれる理由とは? また、傘寿祝いのみならず、還暦祝い、古希祝い、喜寿祝い、米寿祝い、卒寿祝い、白寿祝い、百寿祝いなど長寿祝いの場にもシーンに応じてお届けさせて頂いております。 コチラのページから是非、ご覧いただければ幸いです。 還暦祝いのページ 古希・喜寿祝いのページ 傘寿・米寿祝いのページ 卒寿・白寿・百寿祝いのページ お祝い・お礼のページ 長寿祝いの節目以外にも、日ごろの感謝の気持ちを込めての贈り物としてもお喜び頂いております。 その際にはメッセージなども自在にアレンジ出来ますので、お気軽にお申し付けください。 【お問合せ】 お問い合わせページ info@graxen.com 070-8481-8601 グラクセン 長寿祝いギフト事業部 これからも皆様のご健康を願って、一つ一つ丁寧に手作業にこだわって、お作りして参ります。 -
ご家族様への米寿祝いの贈り物|屋久杉打出の小槌
ご家族様への米寿のお祝いとして、屋久杉の打出の小槌をお選びいただきました。 昔から縁起物の一つとして、大切な贈り物として珍重されてきた打出の小槌 ー その打出の小槌を、樹齢千年以上の屋久杉で作ることで、更なる長寿・繁栄、ご健康の願いを込めた贈り物として大変喜ばれております。 “打出の小槌”には、付属の屋久杉の木札に名入れメッセージを刻印できます。 ※以下、写真はサンプルです ①お祝いの種類 例えば、『祝 傘寿』など。 全体で11文字まで刻印可能です。 ②メッセージ内容 (例:〇〇社長 これからも末永い ご健康を願っております) (例:お父さん 健康でいてくれてありがとう この先も長生きしてね) 最大で27文字まで刻印可能です。 ③お日にち お渡しになられるお日にち(元号・年月日)で記載されることが多いです。 ④送り主様のお名前 (〇〇株式会社 社員一同) (子供・孫・家族一同) 刻印の内容は、カート画面で入力いただけます。 ご注文後、ご注文内容の確認と同時に、刻印内容を踏まえたレイアウト(校正案)をお送りいたします。 校正の修正は可能ですので、レイアウトをご参照なさって刻印内容の修正も承っております。 刻印に時間をいただきますが、今回もスムーズな刻印ができたため、お届け日に余裕を持ってお渡しすることが出来ました。 ご包装やお熨斗、表書きなども『ご注文ページ』内にてご自由にお選びいただけます。 弊社では、お熨斗・包装も全て無料で承っております。 お熨斗・包装の有無についても自由にお選びいただけますので、安心してお買い求めいただけます。 樹齢1000年以上生きてきた屋久杉の雄大な生命力が、長寿の節目のお祝いを迎える方々へ、更なる長寿健康への勇気に繋がることを心より願っております。 そして、弊社では、本物の屋久杉を販売している証として、“屋久杉の出生地証明書”も同封してお送りしておりますので、安心してお買い求めいただけます。 出生地証明書とは? 現代では大切な方への贈り物には、その“意味”が求められているように感じます。 屋久杉においては千年以上生き続けてきたという長寿命を歴史が証明しています。また屋久杉には開運や厄除けなどの信仰の対象として祀られてきた歴史があるなど様々な理由で長寿祝いに適しています。 お奨めの理由については是非、以下の記事をご参考にしていただければ幸いです。 屋久杉が長寿祝いに喜ばれる理由とは? また、お祝い・お返し・贈答のみならず、還暦祝い、古希祝い、喜寿祝い、傘寿祝い、米寿祝い、卒寿祝い、白寿祝い、百寿祝いなど長寿祝いの場にもシーンに応じてお届けさせて頂いております。 コチラのページから是非、ご覧いただければ幸いです。 還暦祝いのページ 古希・喜寿祝いのページ 傘寿・米寿祝いのページ 卒寿・白寿・百寿祝いのページ お祝い・お礼のページ 長寿祝いの節目以外にも、日ごろの感謝の気持ちを込めての贈り物としてもお喜び頂いております。 その際にはメッセージなども自在にアレンジ出来ますので、お気軽にお申し付けください。 【お問合せ】 お問い合わせページ info@graxen.com 070-8481-8601 グラクセン 長寿祝いギフト事業部 これからも皆様のご健康を願って、一つ一つ丁寧に手作業にこだわって、お作りして参ります。 -
企業様・取引先様へのお祝い|屋久杉打出の小槌|グラクセンジャパン
企業様の大切なお取引先様へのお祝い・贈答品として、屋久杉の打出の小槌をお選びいただきました。 昔から縁起物の一つとして、大切な贈り物として珍重されてきた打出の小槌 ー その打出の小槌を、樹齢千年以上の屋久杉で作ることで、更なる長寿・繁栄、ご健康への願いを込めた贈り物として大変喜ばれております。 “打出の小槌”には、付属の屋久杉の木札に名入れメッセージを刻印できます。 ※以下、写真はサンプルです ①お祝いの種類 例えば、『祝 傘寿』など。 全体で11文字まで刻印可能です。 ②メッセージ内容 (例:〇〇社長、これからも末永い、ご健康を願っております) 最大で27文字まで刻印可能です。 ③お日にち お渡しになられるお日にち(元号・年月日)で記載されることが多いです。 ④送り主様のお名前(〇〇株式会社 社員一同) 刻印の内容は、カート画面で入力いただけます。 ご注文後、ご注文内容の確認と同時に、刻印内容を踏まえたレイアウト(校正案)をお送りいたします。 校正の修正は可能ですので、レイアウトをご参照なさって刻印内容の修正も承っております。 刻印に時間を要してしまいますが、今回もスムーズな刻印内容の反映ができたため、お届け日に余裕を持ってお渡しすることが出来ました。 ご包装やお熨斗、表書きなども『ご注文ページ』内にてご自由にお選びいただけます。 弊社では、お熨斗・包装も全て無料で承っております。 お熨斗・包装の有無についても自由にお選びいただけますので、安心してお買い求めいただけます。 樹齢1000年以上生きてきた屋久杉の雄大な生命力が、長寿の節目のお祝いを迎える方々へ、更なる長寿健康への勇気に繋がることを心より願っております。 そして、弊社では、本物の屋久杉を販売している証として、“屋久杉の出生地証明書”も同封してお送りしておりますので、安心してお買い求めいただけます。 出生地証明書とは? 現代では大切な方への贈り物には、その“意味”が求められているように感じます。 屋久杉においては千年以上生き続けてきたという長寿命を歴史が証明しています。また屋久杉には開運や厄除けなどの信仰の対象として祀られてきた歴史があるなど様々な理由で長寿祝いに適しています。 お奨めの理由については是非、以下の記事をご参考にしていただければ幸いです。 屋久杉が長寿祝いに喜ばれる理由とは? また、お祝い・お返し・贈答のみならず、還暦祝い、古希祝い、喜寿祝い、傘寿祝い、米寿祝い、卒寿祝い、白寿祝い、百寿祝いなど長寿祝いの場にもシーンに応じてお届けさせて頂いております。 コチラのページから是非、ご覧いただければ幸いです。 還暦祝いのページ 古希・喜寿祝いのページ 傘寿・米寿祝いのページ 卒寿・白寿・百寿祝いのページ お祝い・お礼のページ 長寿祝いの節目以外にも、日ごろの感謝の気持ちを込めての贈り物としてもお喜び頂いております。 その際にはメッセージなども自在にアレンジ出来ますので、お気軽にお申し付けください。 【お問合せ】 お問い合わせページ info@graxen.com 070-8481-8601 グラクセン 長寿祝いギフト事業部 これからも皆様のご健康を願って、一つ一つ丁寧に手作業にこだわって、お作りして参ります。 -
企業様・お取引先様への米寿祝いとしてペアカップをお選びいただきました|グラクセン
大切なお取引先様への米寿祝いの贈り物として、ペアカップをお選び頂きました。 ペアカップは、ペアでお送りできるプレゼントとして、ご家族でも一緒に使えるため人気商品の一つです。 また、本来はペアカップに木札への刻印名入れサービスは付属しておりませんが、今回特注ということで製作させていただきました。 ※ 木札刻印サービスの追加は、別途料金が必要になりますのでお気軽にお問い合わせをお待ちしております。 ご包装やお熨斗、表書きなども『ご注文ページ』内にてご自由にお選びいただけます。 今回は熨斗あり、包装ありをお選びいただきました。 包装の有無に関わらず、梅の水引きと土佐和紙の掛け紙を付けてお届けさせていただいております。 * 包装、水引き、お熨斗、土佐和紙の掛け紙などは全て無料にて承っております。 また、弊社ではお渡しになられるお客様の不安解消の一つとして、以下の様子を写真にまとめて発送時にお送りしております。 ◇ 商品の様子(桐箱に納まった様子) ◇ お熨斗を掛けた印象 ◇ 段ボールを開梱した第一印象 ◇ 梱包の様子 お渡しの御品物がどのように届くのか、どのような印象で受け取っていただけるのか? ご購入前・お渡し前は大変不安だと思いますので、不安解消の一助になれば幸いに存じます。 【お客様からのコメント】 木札の対応など丁寧に対応を頂き感謝しております。又、ネット購入での不安の一つでありますが、プレゼントする製品の中身が見えない事を解消して頂けたのは感謝です。 開封せずに中身が分かる写真データ(丁寧な梱包もわかりやすい)はお客様へ持参する前に社内メンバーで共有できたことがありがたかったです。 大変嬉しいお言葉を頂戴し恐縮でございます。開業当初より詳細写真を撮影し、発送時にメールにてお送りしていたのですが、この取り組みに対して色々なお客様から大変嬉しいお言葉を頂戴し、感謝の気持ちでいっぱいです。 今後もお客様へお喜びいただけるよう努めて参ります。 そして、弊社では本物の屋久杉を販売している証として、“屋久杉の出生地証明書”も同封してお送りしておりますので、安心してお買い求めいただけます。 出生地証明書とは? 現代では大切な方への贈り物には、その“意味”が求められているように感じます。 屋久杉においては千年以上生き続けてきたという長寿命を歴史が証明しています。また屋久杉には開運や厄除けなどの信仰の対象として祀られてきた歴史があるなど様々な理由で長寿祝いに適しています。 お奨めの理由については是非、以下の記事をご参考にしていただければ幸いです。 屋久杉が長寿祝いに喜ばれる理由とは? また、米寿祝いのみならず、還暦祝い、古希祝い、喜寿祝い、傘寿祝い、卒寿祝い、白寿祝い、百寿祝いなど長寿祝いの場にもシーンに応じてお届けさせて頂いております。 コチラのページから是非、ご覧いただければ幸いです。 還暦祝いのページ 古希・喜寿祝いのページ 傘寿・米寿祝いのページ 卒寿・白寿・百寿祝いのページ 長寿祝いの節目以外にも、日ごろの感謝の気持ちを込めての贈り物としてもお喜び頂いております。 その際には包装等も自在にアレンジ出来ますので、お気軽にお申し付けください。 【お問合せ】 お問い合わせページ info@graxen.com 070-8481-8601 グラクセン 長寿祝いギフト事業部 これからも皆様のご健康を願って、一つ一つ丁寧に手作業にこだわって、お作りして参ります。 -
黒柿の孔雀杢(クジャクモク)とは?|杢について
日本有数の銘木、黒柿。 黒柿は柿の木の中で1万本に1本と言われるほど希少性が高く、珍しい存在です。 その黒柿のなかでも、杢(もく)と呼ばれる模様や種類によって、その評価は大きく分かれます。 今回は、黒柿の中で最も評価される孔雀杢という杢の紹介をしていきます。 * 黒柿についての基礎情報はこちらの記事からご覧ください。 ⇨ 黒柿(クロガキ)とは? 1.孔雀杢とは? 2.孔雀杢の希少性 3.黒柿(孔雀杢)の応用の歴史 4.なぜ、杢が入るのか? 5.経年変化 6.緑の孔雀杢とは? 1.孔雀杢とは? ◆語源 孔雀杢は、黒柿に見られる杢の種類の名称です。 文字の通り、キジ科の鳥類である、孔雀(クジャク)が語源とされています。 ◆由来 名前の由来としては、孔雀(オス)の羽根が孔雀杢の模様に類似していることと、杢入りの黒柿が大変貴重な木材であり、孔雀という高貴な鳥の名を杢の名称に冠することで、その希少性の尊さを表していると考えられています。 2.孔雀杢の希少性 ◆2〜3万本に1本 黒柿が出る確率は1万本に1本と言われており、その黒柿に孔雀杢が入る確率は2万本に1本。特上の物になると3万本に1本という途方もない希少性を秘めています。 ◆寸法(サイズ) 一般的には床柱や床框として多く用いられ、古くは茶入や馬の鞍など小面積の部材としても使用されてきました。 その中で、最も大きな面積を必要とするのは床柱であり、規格として最も大きな寸法は2間(≒3.636m)の長さを必要とし、幅奥行きは6寸(≒18cm)の床柱がおおよそ最大の寸法と言えます。 但し、前回の記事(黒柿とは?)でも記載した通り、黒柿は大きな寸法を取得するのが極めて難しい木材として知られているため、黒柿の孔雀杢で大きなサイズの物は非常に希少性が高いということになります。 3.黒柿(孔雀杢)の応用の歴史 ◆高貴な位の方が憧れる存在 黒柿の孔雀杢は正倉院に宝物として多く収蔵されており、文机や馬の鞍に用いられるなど古くから皇室や貴族など高貴な方が用いてきた皇統に伝わる銘木として知られています。 正倉院の中倉に納められている宝物の一つ、黒柿金銀絵廿八足几は儀式に用いられた高台机です。脚の本数が多く、両脚で28本の細長い脚で天板を支えています。 天板自体は杉ですが、四方の框を黒柿で廻し、脚や地摺にも黒柿が用いられています。側面などには、金銀泥で花弁や鳥・蝶を描き、金銀彩絵を施しており、大変手の込んだ作品です。 儀式・儀礼の場において、大変高貴な方が用いており、高位の象徴として見える部分に黒柿を使用しているとも考えられます。 黒柿が当時から非常に権威を表す銘木だったことが分かります。 馬の鞍は騎馬のための装具として、最も大切な部材・鞍橋(くらぼね)と呼ばれる部分に黒柿が使われています。側面から見ると立派な黒柿孔雀杢の木材を利用していることが分かります。鞍橋は強固な材料で製作する必要があり、黒柿が耐久性や硬さに定評があることを当時の方々は知っていたことになります。 当時としては、馬に乗れる身分の方は限られるため大変高貴な方が乗馬なさる際に使われたと考えられます。位の高い方が如何に黒柿を重宝していたかが窺い知れます。 ◆数寄者が好む存在 江戸時代に入り、数寄者として名高い松平不昧が黒柿の美を見出し、お茶の世界でも用いたとされています。また、江戸時代以降は数寄屋造りの建築に床柱や框材として使用されるようになりました。 4.なぜ、杢が入るのか? ◆タンニンの影響 通常は白い材質の柿の木に、黒が入る原因として考えられるのは柿渋に含まれるタンニンが木材内部で染み出す影響かと考えられています。 しかしながら、そのタンニンが杢を形成し、連続する斑点模様を作り上げる理由については正確な結論が出ておらず、孔雀杢が入る理由について明確な解が出ていないのが現状です。 5.経年変化 ◆時間が経っても薄れない濃い色調 通常、木材は経年によって色味が変化します。空気に触れて酸化することや、太陽光による紫外線など様々な影響を受けます。 そのような木材が多い中で、黒柿は時間が経っても色味が損なわれず、白太(しらた)の白さと、黒の強さと孔雀杢の品など美しい姿は失われません。 一部地域では、シャム柿を黒柿として販売しているところもあります。 シャム柿の場合、経年変化により白太が赤みを帯び、全体的に茶褐色系統の色調が強いので、黒柿とは見た目から異なります。 ※シャム柿と黒柿は全く別の木材です。 6.緑の孔雀杢とは? ◆孔雀杢に緑色が入る 稀に孔雀杢の中に緑色が入ることが確認されています。深緑や暗緑色といった濃い緑色が孔雀杢の輪郭に沿って入ります。 タンニンが影響しているかは不明ですが、タンニンにはタンパク質や金属イオンも含まれているため、空気中の物質や湿度など環境の変化によって得られる後天性の反応なのか、育成中に反映されているのか、まだ答えは出ていません。 大変数が少なく、育成中には黒柿かどうかすら確かめる術がないため、今後も謎に包まれたままかもしれませんが、孔雀杢には自然が生み出す景色の豊かさ、面白さが詰まっているように思います。 弊社が扱っている黒柿の商品については、こちらをご覧ください → 黒柿商品一覧 -
黒柿(クロガキ)とは?|木材紹介
日本有数の銘木の一種、黒柿(クロガキ)。 正倉院御物、或いは聖徳太子ゆかりの秘宝として黒柿の歴史は古くから伝えられているが、そもそも黒柿とはどんな木なのか。その魅力を今回は探っていきます。 1.黒柿とは、どのような樹なのか? 2.木材としての特徴 3.保管・管理の難しさ 1.黒柿とは、どのような樹なのか? ◆科目/属性 黒柿は通称であり、“黒柿”という樹の科目属性があるわけではありません。 樹の種類としては“柿の木”で、カキノキ科・カキノキ属に分類されます。 通常の柿の木は製材した際、橙色〜淡黄色に近い色味をしています。 しかしながら、稀に墨色のような黒色が樹の中心部に入ることがあります。これを黒柿と呼びます。 黒柿が出る確率は1万本に1本とも言われ、非常に貴重で高価な存在です。 ◆何故、黒くなるのか? 各種研究機関においても推論の域を出ていませんが、樹齢150年以上の老木にしか出ないことは共通しているため、柿渋の元である“タンニン”が変色し、元々白い樹である柿の木に黒が入るのではないかと考えられています。 ◆産地 柿の産地としては、本州、四国、九州と広く分布しており、和歌山県・奈良県・福岡県では特に出荷の多い都道府県として知られています。潮風に強い樹でもあるので、本州では幅広く生えています。 黒柿が特に多い産地というのは無いようです。また、立っている段階では黒柿かどうか判別する方法がないため、切られて初めて黒柿かどうか判明します。 ◆種類 落葉広葉樹で、12月頃には葉も実も落ち、初春に新芽が開き始め初夏には緑色の花が咲く。葉は緑が非常に濃く、飲用の柿の葉茶として有名です。梅雨頃から育ち始める実は秋頃に鮮やかな橙色に染まり、実りを迎えます。 ◆樹形 空に向かって真っ直ぐ育つことは珍しく、大抵の木は横や斜めなど捻れながら育ちます。 また、折れやすい樹ですので、植木屋泣かせの樹としても知られています。 ◆防腐剤としての利用 渋柿を絞って発酵・熟成させたものを“柿渋”として、古来より防腐剤として使用されてきました。 2.木材としての特徴 ◆硬さ 広葉樹ですので、割と硬い種類です。 しかし、捻れながら育つ影響もあり、製材乾燥後も小さな割れなどが生じやすいため、乾燥や管理が非常に大切です。 ◆製材の難しさ 捻れて育つため、とにかく製材の難易度が高いことが材木屋泣かせの一つであり、腕の見せ所でもあります。 大抵が直径50cmほどと割と小ぶりな丸太が多く、幅が広く、長いものは大変珍しく貴重。 しかし、どんなに貴重な丸太を入手できても捻れて育っていると長く採ることが出来ない。こういった難しさもあり、長くて幅広い、ましてや黒柿となると希少性が増すのです。 ◆杢の美しさ 黒柿には、墨絵のような黒色が螺旋状に不均一に入ることで、唯一無二の景色が生まれます。 この黒柿が醸し出す魅力に惹かれ、聖武天皇の時代から天皇家に近い方々や相国寺(京都)の総黒柿の書院造、茶道具として多くの貴族・文化人・大名茶人の間で求められるようになりました。 3.保管、管理の難しさ ◆虫食いから身を守る 運よく製材で幅が広く長い黒柿が採れたとしても、黒柿には製材する前に非常に大切な過程があります。 それは、丸太を乾燥させる時の保管・管理です。 黒柿(柿の木)は、樹皮に近い部分(白太)に虫(木食い虫)が付きやすく、虫に食われると穴が空き、見栄えの悪さと脆さに繋がります。 そこで、先人達は美しい黒柿を手にするため、まず貯水槽に沈めて害虫を防ぎます。 一定期間を終えると貯水槽から引き揚げ、次はコモ藁(コモわら)で丸太全体を覆い、徐々に水分を抜きながら、じっくりと乾燥させていきます。 ※私が仕入させて頂いた銘木屋様では実に10年間、コモ藁で巻いた状態で乾燥させた後に、製材し見事な黒柿孔雀杢の床柱に仕立てられました。 通常の木材でも乾燥は勿論重要ですが、丸太の状態で乾燥させておくと中が蒸れて腐ってしまったり、ダメになるケースが多いので、初めてこの方法をお聞きした時には大変驚きました。 【あらゆる苦難を乗り越えて完成】 ①黒柿の出現率は、1万本に1本の確率 ②長さ、幅を極限まで残しつつ、黒柿の杢目を全面に出せるか? ③虫食いや割れなどの欠点がないか? これらの条件をクリアして、ようやく黒柿の特別な木材が完成すると考えると大変貴重だということが窺い知れます。 また、この黒柿の杢を如何に残せるか?この点においては、数多くの先人達の知恵で成立している領域です。 数が少ないだけに経験して伝承する難しさはありますが、日本の銘木屋さんの伝統が詰まった貴重な経験値を残していく必要性も感じます。 黒柿の中には、更に最上級クラスの孔雀杢(くじゃくもく)、鶉杢(うずらもく)、網目杢(あみめもく)という種類があります。こちらについては、次回以降の記事でご紹介していきます。 弊社が扱っている黒柿の商品については、こちらをご覧ください -
青島上之山神社の大ケヤキ|一枚板紹介
先日ご紹介した大ケヤキの一枚板。 (巨樹が銘木一枚板に生まれ変わるまで_青島上之山神社の大ケヤキ) 厚さ33cmと厚板だった一枚板を3枚に製材し、展示する中で三兄弟が其々異なる魅力を発揮していることを実感いたしました。 今回は、その3兄弟の木目の違い、それぞれの見どころをお伝えできればと思っております。 まずは、3枚の比較写真 其々の一枚板に対し、抱かれる印象は全く異なるものかと思います。 1枚目の特徴:威厳と強さ まず、1枚目の特徴としては、樹皮に最も近いということもあり、“玉杢”がはっきりと出ており、木目の冬目(秋から冬にかけて成長する木目の部分)が濃く、陰影が明瞭です。 そのため、最も迫力と威厳を持ち、強さが全面に出ているのが特徴です。 2枚目の特徴:穏やかに包み込む優しさと、威厳ある強さが内在 続いて2枚目は、中央の木目が緩やかで柔らかな印象を感じます。 しかしながら、1枚目同様に外側(耳寄り)は杢が凝縮し、濃さもあり強さを感じます。 耳の形にも強さがあり、瘤のあった部分がそのまま残っているので、ゴツゴツとした拳のようにも見えます。 強さの中に秘めた優しさといった雰囲気でしょうか。 3枚目の特徴:ご神木の凄みを表す一枚 3枚目は2枚目の流れを汲み、穏やかな木目が全体に広がっています。この風合いも2枚目と同じくやはり柔和な印象を受けます。巨樹の中心に位置する部位のため、2枚目と比較すると杢の変化が非常に面白く、3枚の中で最も杢の景色が発展しているようです。 また、3枚目の中にも玉杢が見え、最大直径210cmもある巨樹の中心でありながら豊かな景色を見せてくれていることに、ご神木の凄みを感じさせてくれます。 以上、3枚それぞれの違いと特徴の解説でした。 同じ一本の木から採れた一枚板であっても、これだけ表情に違いがあるのは大変面白く新たな発見にも繋がり、やはり自然は豊かなのだと感じました。 ご来店いただくお客様におかれましても、3枚が実は兄弟だということは此方が申し上げない限りは判断できない方も多く、それだけ木が持つ個性が豊かという証ということと思われます。 まさに唯一無二の存在であるケヤキの一枚板。 この木の歴史を紐解いた記事も是非ご覧いただけると幸いです。 ⇨ 巨樹が銘木一枚板に生まれ変わるまで_青島上之山神社の大ケヤキ 今回の3枚の商品情報は ⇨ 1枚目 ⇨ 2枚目 ⇨ 3枚目 -
光明(こうみょう)杢とは?屋久杉の基礎情報
屋久杉の一枚板や壺などの商品に入る杢の一つが、“光明(こうみょう)杢”です。 この記事では、光明杢とはどういった種類の杢なのか、どういう過程で入ることが多いのかご紹介していきます。 1.光明杢とは 2.どういった入り方をするのか 3.製材後、残るのは稀少? 4.光明杢が入る過程の考察 1.光明杢とは 光明杢は下写真のように、下から上へと縦に光の筋のように伸びる杢のことを指します。 火炎のようにゆらゆらと屈曲を繰り返しながら縦に伸びているのが光明杢の特徴です。 周りの部分よりも濃く見えるのは樹脂(油分)が多いためで、香りも濃厚です。 光の当たる角度によって反射角が変わり、光が分散することでキラキラと輝いているように見えます。 2.どういった入り方をするのか 木の木目が伸びている方向と平行して入るため、ほぼ100%縦に真っ直ぐ伸びています。 長さは様々で、3m50cmの一枚板の中全てに光明杢が一本伸びているものもありますが、短くても美しい輝きを放っています。 幅も様々あり、1cmのものから10cm以上のものまで多岐にわたっています。 同じく屋久杉で見られる輝くタイプの杢、虎杢とはどう違うのか? どちらも輝くタイプの杢という点では同じですが、虎杢は等間隔で光の屈折があり、杢の波が極めて一律です。 一方、光明杢は光の屈折する位置や長さや幅が不均一という点で異なります。 また、杢が木目に対し垂直に伸びるか?平行に伸びるか?という点においても大きな違いがあります。 3.製材後、残るのは稀少? 屋久杉の杢のなかでも、光明杢は特に稀有な存在として重宝されています。 その理由の一つが、管理の難しさにあります。 製材直後、光明杢は大変綺麗に板表面に出ています。 しかし、乾燥中に多くの光明杢が消えてしまう現象が発生します。 “沈む”と表現した方が適切かもしれませんが、杢が木の中にスーッと沈み込んでしまい、いざ製作する際には残っていないということが多いのです。 4.光明杢が入る過程の考察 恐らく、乾燥の影響が強いのかと思われます。 光明杢は前述したとおり樹脂(油分)量が多いことが分かっています。つまりそれは、何らかの影響でダメージ等を負い、その傷を修復するため自然治癒の過程で樹脂を豊富に出したということです。 その自然治癒の結晶が、光明杢というかたちで私たちに美しい表情を見せてくれているのでしょう。 上の写真はいずれも、光明杢と入り皮跡の付近を撮影したものです。 入り皮は、ヒトで言うところの“かさぶた”のようなものです。木もヒトと等しく傷を負うと、内部に皮を作って保護膜を張ろうとします。 その過程において樹脂を豊富に出して傷を直そうとし、その副産物として光明杢という結晶が出来上がったのではないかと思われます。 何気なく眺める屋久杉の一枚板や壺や香炉などの工芸品。 其々の表情の中には、こういった厳しい自然環境を生き抜こうとした証が刻まれているように思います。 屋久杉においては伐採も競りも禁止されている現在、より一層これらの銘木を正しく理解し、尊重し、大切に遺していけるよう努めて参ります。 *今回使用している写真は全て、弊社が保管している屋久杉の生木から抜粋しております。 屋久杉の生木(せいぼく)とは? 屋久杉の生木商品はこちら 屋久杉の商品一覧はこちら お問い合わせフォーム -
老舗旅館の伝統と格式の高さを演出する山桜一枚板カウンター
神奈川県秦野市にて、100年続く老舗旅館・陣屋様。 受付カウンターの改修に伴い、天板を無垢一枚板にされたいとご相談を受け、一枚板のカウンターをご提案させて頂きました。 今回、お選びいただいた材は山桜(ヤマザクラ) 産地:宮城県 長さ:4200 幅 :750〜1280 厚み:約100 (単位:mm) 山桜としては、長さ、幅全て規格外の大きさを誇る一枚です。 無垢の山桜の一枚板としては日本で最も大きな一枚板で、芯割れや入り皮穴などもなく、とても綺麗な状態です。 元々、必要とされていた寸法は、 ①長さ3300 X 幅700以上 ②長さ2100 X 幅300以上 と大きく、尚且つ国産材で建具や建材と統一感のある色調をお求めでした。 ケヤキやクスノキは割と大きな寸法の一枚板もありますが、周囲の建具等との色味の統一感に欠けてしまいます。 また、通常は幅70〜80cmの山桜が多い中で、これだけ大きな山桜で表面に大きな割れなどのダメージも少ない山桜の一枚板は珍しいということもあり、創業100年以上続く老舗旅館・陣屋様の受付カウンターという貴重な場所へのご提案としては、これほど素晴らしい一枚板は他にないため、山桜にて進めさせて頂きました。 カウンターの組み方は様々ありますが、今回は大机と小机の2枚を天板下の台座(什器)と接続して繋ぐ方法を取りました。 貴重な一枚板ですので、鋸目をどこから入れるかは非常に難しい判断でしたが、設計士様と相談しながら、木取り(墨付け位置)を確定。 板の反りや割れを避けて目一杯取れる寸法で墨付けしました。 板の表面は、真っ直ぐに見えて微妙な反りや捻れが発生しています。 そこで、木取りの次は平面出しするため機械で鉋(カンナ)を掛けて削っていきます。 表面を平らにレベルを整えると全体的に薄くなってしまうため、要所で平らにすべきポイントを細かく確認しながら天板の研磨作業を進めます。 山桜は、樺や水目桜と違い、バラ科サクラ属に属しており、本桜とも呼ばれています。 さすがバラ科と呼ばれるだけあって、削っている木屑から非常に良い香りが漂っておりました。 山桜は香りが強いことでも知られているため、燻製などのスモークチップなどにも用いられています。甘く、重厚感のある香りで長時間経った後もしっかりと香りが残っていました。 鉋がけが終わり、次は表面をサンドペーパーで磨き上げ、研磨を掛けていきます。 サンドペーパーでの研磨作業では、表面の荒い凹凸やザラザラしている部分を滑し、触り心地と木目の見た目を美しくする狙いがあります。 研磨が終わると、細かな割れを塞ぎつつ、割れの中心部まで硬化剤を流し込み割れを埋めていき、裏面に反り止めの金具を装着します。 今回、裏面には取り付ける土台(什器)の“受け穴”を座繰り加工しておく必要があるため、反り止め金具取り付けと同じタイミングで寸法出し(墨付け)をします。 座繰り加工が完了し、いよいよ塗装に入ります。 受付はご来館のお客様が触れられる部分でもあり、雨の日の対応もあるため、撥水性と耐久性を兼ねたウレタン塗装にて施工いたしました。 粘土が高く、硬さのある塗料を調合して塗装。 大机と小机の接地部分は、見た目のデザイン性を元に設計士様よりあえてズラし、段差を作るよう依頼を受けておりましたので、寸法を調整して加工し完成。 土台部分の組子は、秦野市の佐藤建具工房・佐藤様の作品です。 洗練された雰囲気が非常に優雅にも感じられ、旅館となった大正時代の終わりから100年以上続く伝統と格式高い空間の受付に相応しい一枚板のカウンターとなりました。 皆様も足を運ばれた際には、ぜひ素晴らしい庭園と施設、そして受付カウンターをご覧いたただければ幸いです。 お問合せ:info@graxen.com お問合せフォーム:コチラ -
巨樹が銘木一枚板に生まれ変わるまで_青島上之山神社の大ケヤキ
2019年11月14日 第62回全国銘木展示大会(岐阜大会)にて農林水産大臣賞を受賞した大ケヤキ この大ケヤキが、どのように育ってきたのか? 木が好きなファンとして、銘木を取り扱う者として正しく記録を残すべきだと思い、一つの資料にまとめることに致しました。 雪深い土地で600年以上育ち続けてきた、こちらの大ケヤキ。 ご覧頂く皆様にも、巨樹・銘木が持つ美しさや感動をお伝えできれば幸いです。 出生地・新潟県魚沼市青島からスタートです。 ◆出生地◆ 新潟県魚沼市青島2550 上之山神社(諏訪神社)、教育神社境内内 ◆名 称◆ 青島上之山神社の大欅(あおしまうえのやまじんじゃのおおけやき) ◆樹 高◆ 40m ◆幹回り◆ 7.1m ◆形 状◆ 地上4mの高さの位置で二本に分かれ、表皮には瘤(コブ)が多く付いている ◆樹 齢◆ 600年以上(推定) ◆指 定◆ 魚沼市指定天然記念物(1992年4月1日 指定) ◆神社の創立◆ 創立年歴は久遠にして不詳。1594年の洪水により近くの山中へ神社を遷した記録があるため、室町時代末期ごろと推察される。 ◆伝 記◆ 戦国時代、新田義貞が500人の大軍を率いて露営した際、この大ケヤキに馬を繋いだと伝承されている。 ◆伐採の経緯◆ 樹勢の衰えとともに倒木の危険性が高まったため、魚沼市の許可を得て神社が依頼し、石上銘木社が2018年5月22日〜6月16日まで、時間をかけて伐採。 2018年11月19日に文化財の指定も解除された。 幹回り7.1m、根の直径4.1m、樹高40mの巨樹巨木の大欅で、しかも玉杢や瘤が樹皮表面に多く発露しているため、貴重な銘木であることは、想像に難しくない。 2018年ごろから道路側に大きく傾き始め、枝が下の道路に落ちて車を破損するなどの事故が発生。 道路側が崖になっており、そちらへ大きく根を張ることが出来ず、巨体を支えるバランスを失い、傾いてしまったのだろうと推察されています。 地主様と宮司様の議論の末、宮司様の『神社へ参拝に来られるお客様や人様にご迷惑があってはならない』という決意が固まり、文化財指定を受けている魚沼市に許可を得て伐採をすることに。 地元で巨樹巨木の伐採に経験のある、石上銘木様に伐採を一任。 2018年4月30日 境内の大ケヤキ及び杉の伐採を始める前に、神社への奉告祭を開始。 2018年5月22日 石上銘木様にて伐採開始。 巨樹の大きさと作業の難易度の高さから、6月16日まで約26日間かけて全ての伐採が終了。 枝下ろしの様子 胴切りの様子 牽引・搬出の様子 その後、5tトラックのトレーラーで青島上之山神社から岐阜銘木協同組合へ輸送。 市場へ出品するため、製材所にて製材。 2019年11月14日 乾燥の期間を経て、第62回全国銘木展示大会 岐阜大会に出品。 農林水産大臣賞を受賞。 当時の寸法:長さ286 X 幅110~210 X 厚み33 (cm) 杢目、姿、大きさに感動し、即断で購入決定。 新宿のショールームを予定中だったこともあり、暫く保管して頂く。 2021年2月18日 愛知県弥富市楠に所在する、ヤトミ製材様にて3枚に製材して頂く。 ※製材については、後日改めて詳しくまとめた記事を作成予定です。 その後、新宿の弊社ショールームに搬入及び展示。 2021年4月27日 青島上之山神社へ慰霊訪問に伺う。 偶然近くで仕事があったため、供養の意味も込めて神社(大ケヤキ跡)を訪問させて頂きました。 たまたま宮司様もいらっしゃり、大ケヤキの立っていた頃のお話を伺い、製材時に取れた木粉(木の一部)を切り株跡に戻し、鎮魂と慰霊、感謝の気持ちを伝えさせて頂く。 2020年6月に、こちらの大ケヤキと出会い、『どこで育ち、どういった経緯で伐採に至り、今に至るのか?』とても気になっておりました。 今回、実際に立っていた場所までたどり着けたのは、ひとえに銘木協同組合の皆様や宮司様など多くの方々のお陰であります。 数珠つなぎのようにして、元の位置までお話を辿り、大変感謝しております。 また、重心の難しい巨樹を正確に丁寧に、3枚に製材して頂いたヤトミ製材様のお仕事には心より感動致しました。 このご縁も全て、こちらの大ケヤキが繋いで下さったものだと思います。 これからも木を愛する者として、銘木を集めつつ、大切に取り扱うという心を忘れず精進して参ります。 3枚になった大ケヤキの詳細については、こちらのページでご覧頂けます。 是非、ご覧頂ければ幸いです。 1枚目の商品詳細 2枚目の商品詳細 3枚目の商品詳細 また新情報などが入り次第、都度アップデートして参ります。 -
長寿祝いに屋久杉のペアカップをお選び頂きました
先日、ご両親様への日頃の感謝の気持ちと長寿健康への願いを込めて屋久杉のペアカップをお選び頂きました。 誠に有難うございます。 ペアカップは、日本伝統工芸士・原寛諮氏が一つずつ手作業にこだわり製作しています。 しかし、工業製品とは全く違い、全ての商品が“世界に一つ”だけ。 ペアであっても、一つとして同じものが存在しないのが魅力の一つです。 素材は、勿論1,000年以上生き続けた屋久杉のみを使用。 木目が美しく、欠けや割れがない原料を選別して創作しています。 これだけ肉厚の屋久杉の原料がないと、このカップは作成出来ません。 この円柱型の屋久杉の中心をくり抜いて、カップの形の完成です。 その後、綿密な研磨と塗装を施し、全体の完成となります。 屋久杉が1,000年以上生きる間に負った傷や節などは、隠さずにそのまま仕上げています。 それらが屋久杉の生きてきた等身大の姿であり、その傷などには寒さや栄養不足などに耐え忍びつつ、1,000年もの間生き続けてきた歴史の重みが感じられるからです。 こうした部分にこそ長寿健康への力の源が宿っていると感じますので、お使い頂きながら英気を養って頂ければ大変幸いです。 お買い求めいただく際には、【お熨斗の有無】【包装紙の有無】をご選択頂けます。 お熨斗、包装紙をご選択頂いていない場合にも、梅の水引きと土佐和紙の掛け紙はお付けしております。 通常名入れはしていませんが、名入れのボードを特注で製作することも可能です。(製作代金別途) ご不明な点や商品について、もっと知りたい。特注でのご注文相談なども承っております。 お気軽に、お問い合わせフォーム、もしくはお電話にてご連絡をお待ちしております。 屋久杉のペアカップの商品ページはこちらです。 還暦のお祝いはコチラ 古希・喜寿祝いはコチラ 傘寿・米寿祝いはコチラ 卒寿・白寿・百寿祝いはコチラ -
企業様・取引先様へ卒寿祝いのプレゼントとしてお選びいただきました
企業様の大切なお取引先様への卒寿祝いの贈り物として、打出の小槌をお選び頂きました。 打出の小槌は、一つずつ全く木目や景色、表情が違うため送り主様と一緒にお選びさせて頂きました。 本体の“打出の小槌”を選んだ後は、名入れのメッセージをお選び頂きます。 ①お祝いの種類 今回は、『祝 卒寿』と刻印させて頂きました。 全体で11文字まで刻印可能です。 ②メッセージ内容(例:〇〇社長、これからも末永い、ご健康を願っております) 最大で27文字まで刻印可能です。 ③お日にち お渡しになられるお日にち(元号・年月日)で記載されることが多いです。 ④送り主様のお名前(〇〇株式会社 社員一同) 刻印に時間を要してしまいますが、今回は超特急で刻印も承り、お約束の期日に余裕をもってお渡しすることが出来ました。 ご包装やお熨斗、表書きなども『ご注文ページ』内にてご自由にお選びいただけます。 弊社では、本物の屋久杉を販売している証として、“屋久杉の出生地証明書”も同封してお送りしておりますので、安心してお買い求めいただけます。 出生地証明書とは? 現代では大切な方への贈り物には、その“意味”が求められているように感じます。 屋久杉においては千年以上生き続けてきたという長寿命を歴史が証明しています。また屋久杉には開運や厄除けなどの信仰の対象として祀られてきた歴史があるなど様々な理由で長寿祝いに適しています。 お奨めの理由については是非、以下の記事をご参考にしていただければ幸いです。 屋久杉が長寿祝いに喜ばれる理由とは? また、卒寿祝いのみならず、還暦祝い、古希祝い、喜寿祝い、傘寿祝い、米寿祝い、白寿祝い、百寿祝いなど長寿祝いの場にもシーンに応じてお届けさせて頂いております。 コチラのページから是非、ご覧いただければ幸いです。 還暦祝いのページ 古希・喜寿祝いのページ 傘寿・米寿祝いのページ 卒寿・白寿・百寿祝いのページ 長寿祝いの節目以外にも、日ごろの感謝の気持ちを込めての贈り物としてもお喜び頂いております。 その際にはメッセージなども自在にアレンジ出来ますので、お気軽にお申し付けください。 【お問合せ】 お問い合わせページ info@graxen.com 070-8481-8601 グラクセン 長寿祝いギフト事業部 これからも皆様のご健康を願って、一つ一つ丁寧に手作業にこだわって、お作りして参ります。 -
虎瘤杢(とらこぶもく)とは|屋久杉の基礎情報|グラクセン
虎杢とも瘤杢とも違う、虎瘤杢の魅力について今回はご紹介致します。 以前にもご紹介しましたが、今回素晴らしい虎瘤杢の輪切りを仕入れましたので、写真付きでご説明させて頂きます。 虎瘤杢の見た目は虎杢のように豪華な輝きを纏っています。 その輝きが四方八方に拡がり、狭い面積の中に詰まっています。虎杢同様に、光の当たる角度によって輝きの角度も変わります。 虎の名前の由来通り、虎杢と似て非なる存在の虎瘤杢ですが、虎杢との違いは5つあります。 1.狭い面積に密集する 20cm四方の中に杢が密集し、虎杢のように広範囲に入るのとは異なります。 2.板目に沿って入るとは限らない 虎杢は板目に垂直に入ることが散見されますが、虎瘤杢は木口にも現れますし、板目に絶対に入るとは限りません。 3.杢の配列はバラバラ また、2と同様で綺麗な配列の虎杢とは違って杢がバラバラな位置に点在し、その自然が創り出した美しい情景が見事です。 4.杢の形も様々 勾玉のような形や横長な形など、杢自体の形が多種多様です。 この一様ではない形こそが虎瘤杢の自然風景を楽しめる一因になっているように思えます。 5.濃淡 輝きの中に濃い部分、淡い部分と自然のグラデーションが掛かっております。 又、屋久杉特有の油が染み出すことで艶やかさも加わることで、景色に奥行きが生まれ非常に美しい雰囲気を醸し出します。 そして、最も異なるのは瘤に杢が入っているという点です。 虎杢に似つつ、瘤に入る杢ということで虎瘤杢(とらこぶもく)。 虎杢よりも珍しい希少種ですので、屋久杉の虎瘤杢を見つけるのは至難とも言えます。 ましてや、伐採禁止・山からの産出禁止・競り終了という状況下ですので、屋久杉自体の存在価値が高まっていますので、貴重な日本の宝として後世に遺すべく大切にしていかないといけませんね。 虎瘤杢の商品については ⇒ コチラ 最近仕入れさせて頂いた虎瘤杢の自然木です。 -
屋久杉が長寿祝いのプレゼントに喜ばれる理由とは!?|グラクセン
長寿祝いのプレゼント選びの難しさ 還暦祝いや古希・米寿・百寿祝いなどの長寿祝いには、何を贈れば良いか悩んでしまいますよね。 普段のプレゼント選びよりも悩んでしまうのは、ご高齢を迎えられた方への“敬意”や、これからの”長寿健康を願う想い”がこもったプレゼントをお贈りしたいという気持ちが増すからではないでしょうか。 家族や親戚関係ももちろんですが、法人様で大切なお取引先の先代社長様や会長様などに贈られる際は、より慎重に、贈り物選びに特に気を遣われることと思います。 『どんなものが喜んでもらえるのだろうか・・・?』と、お相手様を思い浮かべて、贈り物選びに悩んでらっしゃる方に、長寿祝い贈り物選びのヒントになれば幸いです。 お客様からのヒアリング調査で、長寿祝いのプレゼントに何故屋久杉のプレゼントが喜ばれるのかまとめてみました。 長寿祝いのプレゼントに、屋久杉が多くの方々に喜んで頂ける理由 ⑴ 樹齢1,000年以上の屋久杉は希少であり、縁起物 日本初の世界自然遺産・屋久島の標高500m以上にて1,000年以上生き続けた杉だけが、“屋久杉”と呼ばれます。 屋久島には2,000年以上の屋久杉が何本も発見されており、山には樹齢7,200年ともいわれる巨樹・縄文杉も現役で成長中です。 しかし、これだけ長寿命な屋久杉の伐採は一切禁じられていて、自然に倒れたものしか市場には出ていません。 屋久杉の素材自体が大変希少であり、長寿の象徴として、お祝いの贈り物として大変価値があり、縁起物として多くの方に喜ばれています。 実は“屋久杉”は、日本最長寿の動植物ということもあまり知られていませんが、長寿にピッタリな素材なのです。 ⑵ 世界に一つだけの贈り物 屋久杉で作られるプレゼントは、いわゆる工業製品とは異なり、形は同じでも模様や柄が全て異なります。そして手作りにこだわることで、自然の産物としての表情を大切にしています。 お渡しになる際、『世界に一つだけの贈り物』と伝わると、お相手の方には“特別感”が心に響き、お喜び頂けたというお声を幾つも頂戴致しております。この特別感は、きっと相手を敬い、大切に想う気持ちが贈り物選びに込められているからだと思います。 ⑶ 意味のある贈り物 還暦祝いや古希祝いなど長寿祝いの贈り物をされるのは、この2つが最大の理由です。 『これまでの感謝の気持ち』 『これからの長寿健康への願い』 特に節目を迎えられるお歳を迎えられた方に対しては、これからの長寿健康への願いを込めたプレゼント選びが重要です。屋久杉=長寿を意味する贈り物として、お選び頂いております。 また、屋久杉の生命力の強さが樹齢1000年以上という途方もない長寿を保っていることからも、今後益々の長寿健康を願った贈り物として最適と考えて、お選びいただく方が増えています。 ⑷ 屋久杉=厄過ぎる 屋久杉は古来より、信仰の対象で語呂合わせから“厄過ぎる”として、長寿は勿論、開運や厄除けの対象として重宝されてきました。長寿祝いに合わせて、厄除けの縁起物としてもお喜び頂いております。 長寿と健康、無病息災を願った贈り物として、縁起の良さも大切ですね。 ⑸ 自然の美しさ 樹齢千年を超える屋久杉の素材には、風雪や豪雨、岩山に育つ生育環境など極限の厳しい自然環境を耐えて生み出された美しさが詰まっています。 その美しさは、自然美の結晶として、手に触れた皆様が感動されます。 長寿祝いの節目を迎えられたお客様も、自分の過去を振り返り、逆境などを乗り越えてこられたご自身の経緯が屋久杉の自然美に投影されているように感じ、感動を呼ぶのかもしれません。 いかがでしたか?以上が、贈り主様であるご購入いただいたお客様、お受け取りになられたお客様から寄せられたお言葉を元に、屋久杉が長寿祝いに喜ばれる理由をまとめてみました。 いざ贈る立場になった時に、悩む時間だけが過ぎていくことは多々あると思います。私も妻も過去に同じような経験をしましたが、最終的に日本最長寿の動植物“屋久杉”に辿り着きました。 弊社は、樹齢千年以上の希少な屋久杉を、還暦祝いや古希祝い、傘寿祝い、百寿祝いなどの長寿祝いのプレゼントとして手作りにこだわり、丹精込めて製作しており、ご家族・ご親戚の方、また法人様への贈り物としても、実際にお喜びの声を頂いております。 大切な方への長寿祝いのプレゼント(贈り物)選びに、お役に立てば幸いです。 ギフトページはコチラから -
企業様・取引先様への古希祝いのプレゼントとしてお選びいただきました|グラクセン
今回は、お取り引き先様への古希祝いの贈り物として、ペアカップをお選び頂きました。 ペアカップは、ペアでお送りできるプレゼントとして、ご家族でも一緒に使えるため人気商品の一つです。 ご包装やお熨斗、表書きなども『ご注文ページ』内にてご自由にお選びいただけます。 今回は熨斗あり、包装なしをお選びいただきました。 包装の有無に関わらず、梅の水引きと土佐和紙の掛け紙を付けてお届けさせていただいております。 * 包装、水引き、お熨斗、土佐和紙の掛け紙などは全て無料にて承っております。 また、弊社ではお渡しになられるお客様の不安解消の一つとして、以下の様子を写真にまとめて発送時にお送りしております。 ◇ 商品の様子(桐箱に納まった様子) ◇ 開封時 ◇ お熨斗を掛けた印象 ◇ 段ボールを開梱した第一印象 お渡しの御品物がどのように届くのか、どのような印象で受け取っていただけるのか? ご購入前・お渡し前は大変不安だと思いますので、不安解消の一助になれば幸いに存じます。 【お客様からのコメント】 注文してからすぐに連絡をいただき、商品の到着も2日後でしたので素早い対応で助かりました。商品到着前にはイメージ写真も送って下さりありがたかったです。梱包も丁寧でよかったです。また機会があればぜひ利用させていただきたいと思います。 大変嬉しいお言葉を頂戴し恐縮ですが、今後もお客様へお喜びいただけるよう努めて参ります。 そして、弊社では本物の屋久杉を販売している証として、“屋久杉の出生地証明書”も同封してお送りしておりますので、安心してお買い求めいただけます。 出生地証明書とは? 現代では大切な方への贈り物には、その“意味”が求められているように感じます。 屋久杉においては千年以上生き続けてきたという長寿命を歴史が証明しています。また屋久杉には開運や厄除けなどの信仰の対象として祀られてきた歴史があるなど様々な理由で長寿祝いに適しています。 お奨めの理由については是非、以下の記事をご参考にしていただければ幸いです。 屋久杉が長寿祝いに喜ばれる理由とは? また、古希祝いのみならず、還暦祝い、喜寿祝い、傘寿祝い、米寿祝い、卒寿祝い、白寿祝い、百寿祝いなど長寿祝いの場にもシーンに応じてお届けさせて頂いております。 コチラのページから是非、ご覧いただければ幸いです。 還暦祝いのページ 古希・喜寿祝いのページ 傘寿・米寿祝いのページ 卒寿・白寿・百寿祝いのページ 長寿祝いの節目以外にも、日ごろの感謝の気持ちを込めての贈り物としてもお喜び頂いております。 その際には包装等も自在にアレンジ出来ますので、お気軽にお申し付けください。 【お問合せ】 お問い合わせページ info@graxen.com 070-8481-8601 グラクセン 長寿祝いギフト事業部 これからも皆様のご健康を願って、一つ一つ丁寧に手作業にこだわって、お作りして参ります。 -
企業様・取引先様への傘寿祝いのプレゼントとしてお選びいただきました|グラクセン
今回は、日頃お仕事で大変お世話になっている方が傘寿を迎えられるということで、社員皆様からの贈り物として、屋久杉の打出の小槌をお選び頂きました。 打出の小槌は、昔から縁起物の一つとして日本では大切な贈り物として珍重されてきました。 また、樹齢千年以上の屋久杉で作ることで、更なる長寿とご健康への願いを込めた贈り物として大変喜ばれております。 “打出の小槌”には、同封の屋久杉の木札に名入れメッセージを刻印できます。 ※写真はサンプル ①お祝いの種類 今回は、『祝 傘寿』と刻印させて頂きました。 全体で11文字まで刻印可能です。 ②メッセージ内容 (例:〇〇社長、これからも末永い、ご健康を願っております) 最大で27文字まで刻印可能です。 ③お日にち お渡しになられるお日にち(元号・年月日)で記載されることが多いです。 ④送り主様のお名前(〇〇株式会社 社員一同) 刻印の内容は、カート画面で入力いただけます。 ご注文後、ご注文内容の確認と同時に、刻印内容を踏まえたレイアウト(校正案)をお送りいたします。 校正の修正は可能ですので、レイアウトをご参照なさって刻印内容の修正も承っております。 刻印に時間を要してしまいますが、今回もスムーズな刻印内容の反映ができたため、お届け日に余裕を持ってお渡しすることが出来ました。 ご包装やお熨斗、表書きなども『ご注文ページ』内にてご自由にお選びいただけます。 弊社では、お熨斗・包装も全て無料で承っております。 有無についても自由にお選びいただけますので、安心してお買い求めいただけます。 【お客様からのコメント】 世界に一つの贈り物であり、長寿を意味する贈り物として非常に喜んで頂けました。 お渡し先のお客様にも大変お喜び頂けたようで、こちらも誠に嬉しく思っております。 樹齢1000年以上生きてきた屋久杉の雄大な生命力が、長寿の節目のお祝いを迎える方々へ、更なる長寿健康への勇気に繋がることを心より願っております。 そして、弊社では、本物の屋久杉を販売している証として、“屋久杉の出生地証明書”も同封してお送りしておりますので、安心してお買い求めいただけます。 出生地証明書とは? 現代では大切な方への贈り物には、その“意味”が求められているように感じます。 屋久杉においては千年以上生き続けてきたという長寿命を歴史が証明しています。また屋久杉には開運や厄除けなどの信仰の対象として祀られてきた歴史があるなど様々な理由で長寿祝いに適しています。 お奨めの理由については是非、以下の記事をご参考にしていただければ幸いです。 屋久杉が長寿祝いに喜ばれる理由とは? また、傘寿祝いのみならず、還暦祝い、古希祝い、喜寿祝い、米寿祝い、卒寿祝い、白寿祝い、百寿祝いなど長寿祝いの場にもシーンに応じてお届けさせて頂いております。 コチラのページから是非、ご覧いただければ幸いです。 還暦祝いのページ 古希・喜寿祝いのページ 傘寿・米寿祝いのページ 卒寿・白寿・百寿祝いのページ 長寿祝いの節目以外にも、日ごろの感謝の気持ちを込めての贈り物としてもお喜び頂いております。 その際にはメッセージなども自在にアレンジ出来ますので、お気軽にお申し付けください。 【お問合せ】 お問い合わせページ info@graxen.com 070-8481-8601 グラクセン 長寿祝いギフト事業部 これからも皆様のご健康を願って、一つ一つ丁寧に手作業にこだわって、お作りして参ります。 -
おうちで森林浴!屋久杉アロマの活用法|屋久杉 精油 アロマ 効能|グラクセン
新型コロナウイルスの影響で、外出自粛やテレワークに切り替え、ご自宅で過ごされている方も多いことと思います。 しかし、長期間ご自宅の中で過ごしていると、不安やストレスが増大しイライラしてしまう方も多く見受けられます。 ストレスを緩和するためには、適度な運動や日光浴などが効果的とされています。 特に大切なのは心身ともに深いリラックス状態を保つことです。 そこで、今回はご自宅に居ながら自然の香りで深いリラックス状態に没入できる屋久杉アロマの活用法をご紹介します。 ≪Today's Contents≫ 1.屋久杉のアロマ・精油とは? 2.屋久杉精油の効果・効能 3.アロマディフューザーでの使い方 4.リラックス状態に導く屋久杉精油の活用法 1.屋久杉のアロマ・精油とは? “屋久杉”は、日本初の世界自然遺産・屋久島に自生する杉の総称です。 しかし、屋久杉と名乗ることができるのは標高500m以上に自生し、しかも1,000年以上生き続けたものだけと定められています。 通常、アロマや精油に用いられる木材の大多数は山で伐られてスグに蒸留等によって抽出されるものが多いのですが、屋久杉は今から300~400年前(江戸時代)に伐採されて搬出できなかったものが多く、伐られて300~400年ほど大自然のなかで“熟成”されたものも精油原料に加えているため、極めて深く濃厚で芳醇な香りをベースとしているのが特徴です。 森林保護の観点から2019年3月を最後に市場での売買が禁止されたため、原料の屋久杉は減少の一途を辿っています。そんな屋久杉の精油は水蒸気蒸留法にて100%天然樹脂成分を抽出しています。 約100㎏の原料に対して、抽出できる精油は約900㎖ほどと非常に少なく、希少性が高い資源といえます。 2.屋久杉精油の効果・効能 屋久杉の精油には、“テルペン”と呼ばれる植物由来に特性を持つ生体物質成分が豊富に含まれています。 特に屋久杉精油の構成成分は、ほとんどがテルペン類をベースとしており、高いリラックス作用などの効果が確認されています。 ここでは、屋久杉の精油がもたらしてくれる効果・効能についてご説明していきます。 ①高いリラックス作用 屋久杉精油の香りを嗅いだ際にスッキリとした気分になるのは、香気成分が鼻から脳に届き、脳内でリラックス時に発生するα波が出るためと言われています。 α波が出ることにより、脳の周波数が8~13Hzの範囲で安定し、神経を落ち着かせて高いリラックス状態に導いてくれます。 ②緊張の緩和(興奮を鎮める) 屋久杉の精油には、テルペンのなかでもβ-オイデスモールが多く含まれており、精神的ストレス負荷時に交感神経の興奮を抑制する効果などがあることなどが報告されています。 また、エレモールと呼ばれる成分も含まれ、こちらは高いヒーリング効果を持つことで知られており、神経系の興奮の鎮静に役立ちます。 ③呼吸数の減少 上述したβ-オイデスモールと同様に、“セスキテルペン”と呼ばれる成分も非常に多く、この成分の効果によって咳止めや呼吸困難を緩和するという役割を有しているため、呼吸を落ち着かせ、鎮静状態に向かわせることも解明されています。 ④睡眠の質向上 先程ご紹介したセスキテルペンに含まれる成分には、副交感神経系が向上し自律神経の安定性が高まることも知られています。副交感神経が高まることで、神経が落ち着き睡眠の質向上に繋がっています。 ⑤免疫力の向上 また、セスキテルペンについては、この成分の香りを嗅ぐことで脳のα波の増加が観察されたため、自律神経系の整調、免疫力の向上に繋がっていることが報告されています。自律神経の安定が免疫力の向上に繋がり、自己防衛にも役立っているのですね。 ⑥抗菌作用 日本最長寿とされる屋久杉の長寿の秘訣は、豊富な樹脂量にあるとされています。この樹脂が抗菌・防虫作用を発揮し、数千年という長い間、屋久杉を外敵から守っているのです。樹脂は精油に直結し、抗菌・消毒・防腐・防虫効果を発揮しています。 ⑦高血圧を予防する効果 木の香りに心地良さを感じるのは、屋久杉の精油にも含まれる成分・テルペンの役割が大きいとされています。 国立医学図書館の実験の文献記録によると、高血圧症24名の被験者を対象に杉の香りを嗅ぐ前後で血圧・血流量を計測したところ、杉の香りによってどちらも下がったという直接的な実験結果が出ています。*¹ ⑧炎症を抑制する効果 テルペン類に含まれるジンゲロールには、炎症や痛みを鎮める鎮静効果を持ちます。また、ヒスタミンの放出を抑制して、アレルギー症状を緩和する働きもあります。 どの病院でも治せなかった犬の皮膚アレルギーに対して屋久杉の精油を希釈して塗布すると、治癒したというお話を伺いました。 以上、8つの効果が屋久杉の精油には秘められています。 人は自然の恩恵を受けて、生かされているのだと感じますね。 これだけの効果が期待できる屋久杉精油・アロマ。 大自然の力を上手く生活に取り入れて、日常の癒し時間に転換していくための活用法をご紹介していきます。 3.アロマディフューザーでの使い方 弊社のディフューザーの場合、付属のガラス瓶に精油をお好みの量だけ垂らして頂き、ディフューザー正面の電源ボタンを押すと起動します。 (精油を入れる際、ガラス瓶のMAX線の目盛り以上には入れないようご注意ください) 水で薄めて使用する超音波式の場合、水100㎖に対して精油3~4滴が目安ですが、濃い香りを試したいという場合は精油量を自由にご調整ください。 弊社のディフューザーのように、水を必要としない噴霧式/気化式(ネブライザー式やアロマドロップ式)と呼ばれるものの場合は、目盛り線以下に精油を直接垂らしてお使い頂けます。 広範囲に長く、強く香りを届けてくれて、水を使わないため菌が繁殖しにくくメンテナンスが気軽という利点があります。 もし、使い方が分からないという方はお気軽にご連絡をお待ちしております。(お問い合わせ) ディフューザー以上に、屋久杉精油を楽しみつつ効果を最大限発揮したいという方には、ぜひ次の活用法をお試しいただけたらと思います。 4.リラックス状態に導く屋久杉精油の活用法 これまで屋久杉の効果効能などについて触れてきましたが、屋久杉精油の効果を最大限発揮しつつ、手軽にリラックス状態に導く方法をおすすめします。 それが、ホットアイマスクと屋久杉アロマの併用です。 ご自宅での、おうち時間が長くなると近くを見る時間が増え、目が疲れやすくなります。目を温めることで眼精疲労はもちろん、全身の血流促進にも繋がり、身体のリラックス効果を高めてくれます。 手順はいたってシンプルです。 ①まず、横になる場所の近くにアロマディフューザーを置き、香りをたき始めます。 ②次に、タオルを温水に浸け、硬く絞り、横になって目の上に乗せます。 ③あとは、自然と眠るように呼吸を深く落ち着かせ、香りと呼吸に集中するだけです。 いつの間にか寝落ちしてしまうという方が私の周りにも多く、自宅勤務や育児家事などで多忙な主婦業の方など幅広く活用していただいております。 眼を温め、周囲の光を遮断することで副交感神経を優位に働かせて、屋久杉の精油の香りで全身のリラックスに繋げましょう。 森林浴で得られる効果もありますが、遠出できない状況や自然環境に触れることが難しい時期こそ、“おうちで森林浴”に屋久杉の精油を取り入れてみてはいかがでしょうか。 皆様の健康と、生活にほんの少しの豊かさをお届けできれば幸いです。 >>屋久杉アロマの商品詳細はコチラです >>屋久杉精油の商品詳細はコチラです 〈注釈〉*¹参考文献『国立医学図書館』 -
樹齢8万年!?屋久杉の樹齢を上回る世界の長寿の樹11選|グラクセン
日本初の世界自然遺産・屋久島には樹齢2,000年を超える屋久杉が幾つも発見されています。 最も有名なのが“縄文杉”でしょう。 縄文杉は、樹齢7,200年という説もありますが、後部の空洞から採取した試料の科学的計測では2,170年となっています。 しかし、中心部ではないので、樹齢は3,000年を超えるであろうといったところで推論の域を出ていません。樹齢7,200年の説を否定する根拠もないということですね。 そんな縄文杉の樹齢には大変な驚きがありますが、世界には縄文杉を上回る樹齢の樹々があるので、世界的に長寿とされる木をみていきたいと思います。 1.アメリカ.ユタ州 『パンド』 ポプラの群生 樹齢約80,000年 米国ユタ州南中部のコロラド高原西側、フィッシュレイク国有森林の中で43ヘクタールもの広大な敷地に生えているポプラの大群生(通称『パンド』)。 巨大な地下空間で根がひとつに繋がっているとされるパンドは、約8万年前に根を生やし始めたそうで、最も古い生物の一つに数えられています。 8万年前というだけでも果てしなく遠い存在ですが、この群生の総重量は6615トンにも及ぶと計算されているため、地球上で最も重い生物としても知られています。 2.スウェーデン ドイツトウヒ 樹齢約9,550年 世界最古の生きた樹木と呼ばれる、こちらのドイツトウヒは樹齢9,550年と推定されています。 スウェーデンのウメオ大学生態環境科学学部の研究チームによると「外皮は古代のものではないが、根は9,550年間にわたって成長してきた」という。 樹齢の測定には放射性炭素年代測定法が用いられ、大変信用できる樹齢結果といえます。 研究チームは約1万1,000年前の最後の氷河期を踏まえて、「スウェーデンで9,550年前より古い樹が存在することは不可能だろう」と結論づけています。 3.アメリカ.カリフォルニア州 ブリスルコーンパイン 『メトシェラ』 樹齢約4,765年 樹齢4,765年と推定される『メトシェラ』は旧約聖書に登場し、969歳まで生きた人物メトシェラにちなんで名付けられた樹です。 標高3300mの位置に生え夏は25度、冬は-30度の極寒のなかで生育している。37年にわたり研究してきた米国森林局の担当者パティ・ウェルズさんによると長寿の秘訣は、過酷な環境下で育まれたものだそうです。 過酷な環境で育つことで、樹脂が豊富になり害虫やキノコの害にあわず、ゆっくりと成長し、酸素が少ないため山火事などの危険に見舞われる可能性が低いことも要因とされています。 4.日本.屋久島 『縄文杉』 樹齢約2,700~7,200年 鹿児島県熊毛郡屋久島町(屋久島)に自生する最大級の屋久杉です。 幹周り16.4m、高さ25.3mにもなる縄文杉は1966年、屋久町役場の観光課長・岩川貞次氏により発見され広く紹介されました。 1976年、九州大学工学部の真鍋大覚助教授により、周囲の樹木の年輪測定、幹周の大きさなどから、樹齢7,000年以上と推定され話題になりましたが、その後の調査で外側の若い木の部分の年代測定では樹齢約2,700年と判定された(芯部の古木は樹体保護のため未調査)。 標高1300mほどで、花崗岩に自生し土壌が豊かではなく、極寒の冬も訪れる厳しい環境にも関わらず日本では最長寿の動植物とされています。その秘訣は、木に含まれる樹脂量の豊富さと多湿な環境に恵まれていることが挙げられています。 5.イラン イトスギ 樹齢約4,000~4,500年 イラン中部ヤズド州内アバルクーにある、このイトスギの樹齢は4,000年以上と推定されています。 幹周り11.5m、高さ25mのとても大きな巨樹で、イランの国定記念物に指定されています。 諸説ありますが、このイトスギは預言者ゾロアスターによって植樹されたといわれている由緒ある樹です。 また、イタリアの著名な旅行家マルコ・ポーロが、旅行記「東方見聞録」の中で、このイトスギについて記述していることでも有名です。 6.チリ パタゴニアヒバ 樹齢3,637年 アルゼンチンとチリにまたがるアンデス山脈原産の針葉樹です。 1993年の学術研究結果によると、樹齢3620年と判明しました。 高さ45mで、幹周りりは1年に1㎜しか成長しない大変成長の遅い樹です。 19世紀ごろにはもっと高寿命の樹々もあったそうですが、ほとんどが伐採によって切られてしまったそうです。 チャールズ・ダーウィンが残した記録によれば、それらの最大個体は全長70mに近く、幹周りは直径12.6mにも達したということで世界でも稀にみる巨木だったことが伺えます。 7.イギリス.北ウェールズ イチイ 樹齢約2,000~3,000年 イギリス北ウェールズの教会の中庭に生えている巨樹です。 樹齢は4000年ほどと推測されていますが、現在もなお成長し続けています。 本体の樹齢を明らかにできる樹の中央の芯材が無くなっていることから、専門家によって樹齢の推察には議論が分かれているのが現状です。ただ、最新の調査では若くても2,000年程度らしいという結果が出ています。 いずれにしてもヨーロッパで最も古い樹の一つであるのは間違いないようです。 根本の幹の周囲は10.75mあり、その稀少性から2002年、エリザベス2世の即位50周年を記念して、この木はイギリスの国樹50選に認定されています。 8.アメリカ.フロリダ州 『セネター』イトスギ 樹齢約3,500年 アメリカ、フロリダ州ビックツリーパークに立つ巨木です。 「The Senator(上院議員)」の愛称で親しまれてきましたが、残念なことに、2012年に放火魔によって樹の大部分が崩壊してしまいましたが、現在も生きています。 樹齢はおよそ3,500年と言われており、放火前の調査によると高さ38m、幹周り5.3mでした。 大昔より、インディアンの間で長年ランドマークとして役立ってきた巨樹。ハリケーンの多いエリアのため、幾度となく強風に煽られてきたのですが現在は高さ6mほどまで短くなっているそうです。 9.ギリシャ.クレタ島 『ヴォーヴェス』 オリーブの木 樹齢約3,000年 地中海に浮かぶギリシャの島、クレタ島に育つオリーブの樹です。 樹齢2,000年以上は確定していますが、3,000年~5,500年まで様々な推測がされている巨樹です。正確な樹齢は定かではありませんが、推定3,000年というところが専門家の結論です。 樹齢もさることながら、さらに驚くべきことにいまだにオリーブの実が毎年育っており、この樹から採れるオリーブは大変価値が高く、高値で取引されているそうです。 オリーブといえば、あまり水分がなくても育つため干ばつや菌に強く、耐火性に優れているので長寿の巨樹が多いのが特徴です。このヴォーヴェスも地中海で最も長寿な7本のオリーブの樹の一つです。 直径は4.6m、高さは12.5mになるそうです。 10.アメリカ.カリフォルニア州 セコイア『シャーマン将軍の樹』樹齢約2,300~2,700歳 カリフォルニア州にあるセコイア国立公園内に生えているセコイアデンドロンの巨木(シャーマン将軍の樹)は、樹齢2,300~2,700年とされるアメリカ随一の巨樹です。 現存する巨樹のなかで、最も大きな木(体積換算:1487m3)であり、最も大きな生命体として非常に有名です。 その高さは83.8m、直径7.7m、幹周りは31.1mに達します。 2006年に長さ30mの木の枝が折れて、この木を囲っていたフェンスが破壊されたが、樹木自体に健康上の問題はなく、現在も成長を続けています。 名前の由来は、シャーマン将軍という米国南北戦争時の北軍の総司令官がこの樹に住み、この地を守っているとされることから名づけられたそう。 11.イタリア.シチリア島 『ハンドレッドホース』 クリの木 樹齢約3,000年 世界で一番長寿な栗の木で、文献によると幹周り57.9mもある巨木です。かつては幹周りが最も太い樹としてギネスにも認定されていたそうです。 シチリア島カターニャにあるエトナ火山から約9㎞離れた位置に生えています。 『ハンドレッドホース(馬百頭の栗の木)』という名前は、大昔にアラゴン王国ジョヴァンナ女王と騎手100人一行が嵐の中、この樹の下に避難したとの伝説に由来します。 18~19世紀にかけて、数多くの旅人や作家が歌や本のなかで、この樹について語っており、2008年5月18日にユネスコにより「平和の文化」シンボルとして位置づけられた正真正銘の天然遺跡です。 欧州で最大・最古の樹のひとつであり、現在は文化・自然財保護計画の対象となっています。 どれも凄く長寿命な巨樹ばかりでしたが、どの樹が一番印象的でしたか? 個人的には、世界の長寿命の樹の中に日本の縄文杉が入っているのが誇らしい気分です。 そして、時代を越えて昔の人達も同じ景色を見ていたと思うと感慨深いものがありますよね。巨樹が癒しや憩いの場になっていたと思うと、身近にある自然をより大切に思うようになりました。 これからも取り扱わせていただく商品も大切に、皆さまの元にお届けしていきます。 お問い合わせは、コチラからどうぞ 商品ページは、コチラです。 ギフト商品は、コチラです。 -
何を贈ったら良い?還暦を迎える女性に喜ばれるプレゼント|屋久杉ギフト|グラクセン
「母の還暦祝い、何を贈ってあげたら喜んでくれるかな?」 「お世話になった女性への還暦祝いのプレゼント、何を選ぶか迷ってしまう…」 相手への気持ちが大きいだけに、還暦祝いのプレゼント選びって迷ってしまいますよね。 そこで、今回は還暦を迎えられる女性に喜ばれるプレゼントをご紹介します。 1.女性がもらって嬉しかった還暦祝いのプレゼントとは? 様々な調査会社の発表を総括してみると、還暦女性が貰って嬉しかった還暦祝いのプレゼントは以下にまとめることができました。 1位 食事会/会食 2位 お花/胡蝶蘭など 3位 旅行/温泉 4位 洋服/小物 5位 趣味/雑貨(似顔絵や時計など) 1位は家族や親戚、会社の同僚で集まっての食事や会食という結果で、ご自宅でも簡単に開催できるので好評のようです。 2位にランクインしたお花は単体でお渡しするというよりも、食事会や旅行の際に渡すケースが多く、気軽に渡せるという点が得票数が多かった理由です。 3位の旅行や温泉は、より長い時間をかけて一緒にお祝いできる人に限られてしまいますが、非日常を味わえるという点が好評です。 温浴施設や旅館によっては、還暦祝いのプランなども盛り込まれているので興味がある方は是非、参考にしてみてください。 4位は家族や身近な存在で、既に好みや欲しいものが分かっている際にプレゼントすることが多いようですね。 5位の趣味や雑貨などのプレゼントは贈る側にとって気軽で、食事会や旅行の際に一緒にお渡しするというケースが多かったです。 2.迷わず選べるプレゼントは? 還暦を迎える女性に喜ばれるプレゼントの傾向が分かったところで、迷わずに渡せるプレゼントを細かく考察していきます。 ランキングの中で意外だったのが、2位の“お花”です。 洋服などを抑えて2位にランクインしているのは、3つの理由があるようです。 ⑴簡単なお世話をすると、咲き続けるから ⑵花の香り、目の癒しになるから ⑶お部屋の印象を明るくしてくれるから 実際、お花は男性向けの還暦祝いのプレゼントとしても好評ですので、迷った時にはお花がお勧めです。 ただ、お花をプレゼントしても喜ばれないこともあるので注意が必要です。 喜ばれないのは、主に以下の理由があります。 ⑴腐ってしまって、捨てるのが申し訳ない ⑵貰ったお花の花粉が苦手 ⑶貰った際に既に枯れ始めていた せっかくの縁起物なので、できるだけ長く利用できるものが望ましいということですね。 また、腐ったり枯れたりしてしまうのは避けられないので、贈る前に理解が必要なようです。 では、結局のところ、何が一番良いのか? 3.還暦を迎える女性に喜ばれるプレゼント これまでの考察を踏まえて、一番お勧めしたいプレゼントはアロマオイルです。 お花が選ばれている理由の中にもありますが、“香り”は女性にとって身近な癒しの存在です。 生活空間、普段のお洋服、バスタイムなど…気付かぬうちに女性は香りをまとうことが習慣になっています。 特に、60歳の女性はホルモンバランスが整う時期でもあり、神経を落ち着かせるため睡眠が非常に重要になってきます。 そのため、刺激の強いアロマよりも、最近女性に人気が高まっているウッディ系の香りで神経を落ち着かせ、睡眠に誘う香りが喜ばれています。 なかでも、お勧めしたいのが60歳女性への心身の気遣いと、60歳以降の長寿健康の願いを込めて屋久杉のアロマディフューザーのセットを、還暦を迎えられる女性向けのプレゼントとしてお勧めします。 食事会や旅行などに合わせて、プレゼントするのも喜ばれていますし、単体で還暦祝いのプレゼントとしてお渡しされている方も非常に多いです。 世界自然遺産・屋久島の標高500m以上の山々でしか採れない、樹齢千年以上の稀少な屋久杉を100%天然抽出して作られています。 その精油はまるで森のなかで深呼吸したかのような深い香りと新鮮で芳醇な木に守られているような特別な感覚を与えてくれます。 ディフューザーもセットですので、お渡ししてすぐにお使い頂けます。 一生に一度の還暦祝いのプレゼントですので、慎重になってしまう方も多いですが、上記のポイントを踏まえて、プレゼント選びをしてみてはいかがでしょうか。 少しでも皆様のお役に立てれば嬉しいです。 そして、プレゼントを受け取られる方の益々の長寿健康を心より願っています! 他にも還暦祝いの商品を探したいという方は、コチラ 古希・喜寿祝い商品ページは、コチラ 傘寿・米寿祝い商品ページは、コチラ 卒寿・白寿・百寿祝い商品ページは、コチラ -
失敗したくない!還暦祝いプレゼント|屋久杉還暦祝い|グラクセン
還暦祝いのプレゼントって、選ぶのが大変ですよね。 趣味や好みもあるし、気に入られなかったらどうしよう・・・ そこで、今回は還暦祝いのプレゼントで喜ばれるポイントをご紹介していきます。 ≪還暦祝いのプレゼントで、喜ばれているポイント≫ 1.手紙を添える 2.実用性を兼ね揃えている 3.目的に沿ったプレゼント 4.“世界に一つだけ”などの特別感 5.お部屋や普段の装いに合う物 1.手紙を添える 皆さんも経験があるかと思いますが、プレゼントをして喜ばれないということは大抵の場合ないです。 しかし、そのプレゼントの価値を一層高める役割が、“手紙”です。 特に自筆の手紙からは、その人の想いが伝わりますし、自分のために時間を割いて書いてくれたことに感謝する気持ちが強くなる傾向にあります。 還暦祝いのプレゼントに、できれば手紙を添えて渡すと喜ばれる確率が上がります。 2.実用性を兼ね揃えている 貰っただけで、そのまま箱に入れたままの物や数年に1回ぐらいしか見ることがないという頂き物って、経験ありませんか? 趣味や好みもありますが、実用性を兼ね揃えたプレゼントの方が満足度は上がるというデータもあるようですので、実用性がある物の方が結果的に喜ばれているようです。ゴルフ好きの方の場合は、ゴルフパターセットなどが人気ですし、引退後も筆を執る方の場合は、万年筆が人気の高いプレゼントです。 ※趣味や好みに沿ったプレゼントであることが前提です。 3.目的に沿ったプレゼント 無意識に選んでいる方も多いかと思いますが、目的を考えると喜ばれる確率も上がります。例えば、還暦祝いの場合の目的は大きく3つ挙げられます。 ① 60歳まで生きてこれたことへの感謝 ② これまでの職場や家族への労をねぎらう ③ これからの長寿健康への願い 上記3点を踏まえて、還暦祝いで貴方が一番伝えたいポイントは何ですか? これまでの人生に感謝しつつも、これからも元気で健康で居続けてくれることが何より伝えたいメッセージかと思います。 そういった場合には、これからの長寿健康の願いを込めたプレゼントが喜ばれています。 4.“世界に一つだけ”などの特別感 プレゼントで最も喜ばれる要素は、“特別感”です。 世に出回っている多くの商品でも、渡した瞬間は喜ばれます。しかし、時間の経過と共に使わなくなったり、大事にされなくなったり… そうなると贈る側も辛いですよね。 だからこそ、特別感をもったプレゼントが還暦祝いには重要です。 “世界に一つだけ”というプレゼントも喜ばれますし、何より大切なのは『貴方の今後の長寿健康を願って』選びました!という意思が伝わることです。 目的と、貴方だけのプレゼントを選ぶ過程が、相手が喜ぶ理由ですね。 長寿健康の願いを込めたプレゼント商品ページがコチラです。 5.お部屋や普段の装いに合う物 せっかくプレゼントしたのに使ってもらえない一番の理由は、プレゼントした物が普段の印象とかけ離れてしまっているという解答が最も多いようです。 プレゼントを選ぶ際に、『どこで、どのように使ってもらえるか』をイメージしたうえで購入すると失敗しない、喜ばれる還暦祝いのプレゼントが出来ます。 一生に一度しかできない還暦祝いのプレゼントですので、慎重になってしまう方も多いですが、上記5つのポイントを踏まえて、プレゼント選びをしてみてはいかがでしょうか。 少しでも皆様のお役に立てれば嬉しいです。 そして、プレゼントを受け取られる方の益々の長寿健康を心より願っています! お勧めの還暦祝い商品ページは、コチラ 古希・喜寿祝い商品ページは、コチラ 傘寿・米寿祝い商品ページは、コチラ 卒寿・白寿・百寿祝い商品ページは、コチラ -
虎瘤(とらこぶ)|屋久杉の基礎情報|グラクセン
数多く存在する屋久杉の杢目(もくめ)の中でも、あまり聞きなれない杢目。 その一つが今回ご紹介する、虎瘤(とらこぶ)杢です。 瘤の中に、虎杢(とらもく)が入っており、見る角度によって光が反射するのが特徴です。 先日ご紹介した泡瘤杢のように、切ってみなければ瘤の中にはどういった杢が入っているのか分からないので、正に偶然の産物です。 色味は若干ピンク色や薄いオレンジ色で、躍動感ある木目の動きが独特な印象です。 樹齢千年以上ということだけでも十分魅力的ですが、こういった杢がその付加価値を更に高めています。 2021年3月で競りが終了してしまったので、既にお持ちの材木屋さんなどがこういった貴重な杢のものをお持ちでしたら、出会える可能性もありそうですね。 商品一覧はコチラ -
泡瘤(あわこぶ)|屋久杉の基礎情報|グラクセン
屋久杉には、他の木材には無い特別な杢目(もくめ)が沢山あります。 今回は、泡瘤(あわこぶ)についてご紹介していきます。 瘤とは木の側面に出来る膨らみの部分を言い表しています。 瘤の発生場所は根っこや木の中腹部など様々です。 瘤の発生原因は、樹に菌が入り、抗体が菌と戦うことで出来るとされています。人間で例えると、擦り傷の後のかさぶたのようなものです。 この瘤の重さが原因で倒れる樹も多く、特に中腹部に出来ると樹がバランスを取りづらくなり台風や強風などの影響で傾き、倒れるケースも少なくありません。 屋久杉だけではなく、ケヤキやイチョウ、アフリカのブビンガなどにも発生しています。 屋久杉の場合、"瘤"と呼んだり、"泡瘤"と呼んだり、どれが正しいのでしょう? "瘤"とは先程、説明した通りで樹の側面に発生する部分です。 切り開いてみると、このように緻密な杢目が複雑に入り込み、複雑ながらも美しい気品を感じさせてくれます。 "泡瘤"は瘤の中に水面に発生する気泡のような細かな点々が多数発生します。 樹種の違いはありますが、瘤杢は小さな円の中に点が入り組んでいるのが特徴的。 一方、泡瘤は円や線が緻密に入り組み、全体を覆っているのが特徴です。 一般的に、木材業界では“瘤”と呼ばれます。 一方、屋久杉業界では、泡や泡瘤と呼ぶ方が多いです。 他の樹種の木材では泡瘤と呼ぶことはありません。 部位だろうが、杢だろうが関係なく全て、瘤と呼ばれています。 専門家によると、初めて屋久杉の泡瘤を見た人が、瘤の中に水面に発生する気泡の様だと思い、泡と呼び始めたそう。 更に、通常の瘤とは違うということで泡の瘤と呼び、泡瘤とか泡とか呼ぶようになって今の名称に落ち着いたそうです。 屋久杉の泡瘤を主に収集されている専門家の方によると、泡瘤だけで100近くの種類があるそうです。 全ての泡瘤は、表情が違うので屋久杉業界でも、泡瘤ファンは沢山います。 この美しさ、惹かれ始めると止まりません。 収集される方のお気持ち、よく分かります。 ぜひ、ご興味があれば以下に一覧まとめたので見てみて下さい。 泡瘤の商品一覧 -
屋久杉の歴史(伐採~利用と、時代の変化)|グラクセン
多くの人を魅了する屋久杉の一枚板テーブルや飾り棚などの家具、壺や香炉などの工芸品など。 最近では国境を越えて、徐々に海外でも人気を高めつつあります。 今回は、その屋久杉の商品が利用されるまでの歴史と背景を掲載していきます。 1.最初の伐採(室町時代~安土桃山時代) 2.藩の財政としての利用(江戸時代~) 3.国の管理下での利用(明治時代~) 4.国家的資源としての屋久杉の利用(昭和時代~) 5.自然環境を守る時代へ(平成時代~) 1.最初の伐採(室町時代~安土桃山時代) 屋久杉が伐採され、利用されるようになったのは薩摩藩の藩政によるものが始まりだったと言われています。 1457年の頃のものと推定される切り株が確認されている事から薩摩藩が特別な建築のために屋久杉が伐採していたことが分かっています。 最古の史実によると、豊臣秀吉が京都方広寺の建築材を調達するため、島津氏の重臣(伊集院 忠棟)らが調査に来島した記録が残っています。 京都方広寺は、1595年創建なので約425年前には利用されていた事になります。 1586年には薩摩藩主・島津氏が「屋久島掟」を定め、屋久島木材を許可なく島外へ持ち出すことを禁止しました。 その後、1595年には「屋久島置目」を定め、木材統制を本格的に強化するようになったことが記録されています。 2.藩の財政としての利用(江戸時代~) 江戸時代初期には、屋久杉の利用を狙いとして屋久島支配を強めた薩摩藩が、屋久杉材を年貢などに定め、支配体制を確立しました。 1640年、屋久島町安房生まれの儒学者で、島津氏に仕えていた泊如竹は、屋久島に住む島民の生活向上と薩摩藩の財政の安定を願って、屋久杉材を年貢に定める藩政提言したことが残っています。 その後、幕末期までに5~7割もの屋久杉が伐採されたと推定されています。その伐採の跡には小杉と呼ばれている若い屋久杉が誕生して、現在に受けつがれています。 3.国の管理下での利用(明治時代~) 明治期に入ると、1879年に地租改正が行われ、土地に対する私的所有権が確立しました。 その結果、島の森林の8割が国有林化され、島民は下げ戻しを求めて争ったそうですが、1920年に敗訴。 国は大規模伐採に向けて動き出すことに… 一方、島民の生活安定が国で協議されたために、翌年1921年に"屋久島憲法"と呼ばれる屋久島国有林経営の大綱が制定されました。 伐採事業では島民を優先的に雇用することや7000ヘクタールの土地を住民が使える共有林とすることなどが決定されたのです。 1923年には島東部を流れる安房川に沿って、山中から港まで、木材を運ぶ安房森林鉄道が開通。沿線の小杉谷山中に営林署の事業所が開かれ、作業員や家族が暮らす集落が生まれました。 集落には小・中学校も建設され、多くの人で賑わうようになったそうです。 4.国家的資源としての屋久杉の利用(昭和時代~) 当時、樹齢千年を超す屋久杉の生立木(せい・りゅう・ぼく)は伐採が禁止されていましたが、第2次世界大戦時の1941年には軍用材の臨時伐採が始まり、伐採禁止が解かれました。 戦後も伐採は続きましたが、縮小傾向に向かっていたとされています。 しかし、木材の供給不足や価格の高騰が社会問題となりました。 1954年から高度経済成長期に突入すると、更に木材の供給が必要に迫られたため林野庁は1957年に屋久杉の生立木の伐採を正式に解禁。 チェーンソーも導入されたことで、山の斜面を丸裸にする皆伐方式によって、原生林を本格的に伐採し始めました。 1966年の屋久島の国有林伐採はピークを迎え、年間18万立方メートルもの木材が市場に持ち込まれたとされています。 1972年頃より、大量伐採が行なわれる一方で自然を守る動きも活発になり、 加えて、経済発展の結果として輸入材が増え、徐々に国有林事業が大幅に縮小されるようになりました。 そのため、1970年には小杉谷事業所が閉鎖され、1975年には屋久島の1,219haが原生自然環境保全地域に指定され、 伐採しない中枢部と生態系を保全しつつ利用する周辺部に分けられ、伐採可能な木と場所の選定が始められました。 木材需要の低迷と自然保護の観点が強まり、次第に樹齢1000年以上の屋久杉の伐採は減少。 1966年の「縄文杉」発見の影響や原生自然環境保全地域の指定もあり、遂に1984年までに伐採禁止となりました。 5.自然環境を守る時代へ(平成時代~) 森林保護の機運が高まったことも影響し、1993年に世界自然遺産として登録。 それでも、現在屋久杉の商品が私たちの手元にあるのは、土埋木の存在が大きく影響しています。 ※土埋木とは、主に江戸時代の頃に伐採したが搬出できず山中に残ったままの屋久杉の倒木のことです。 詳しくは、コチラをご参照下さい。 しかし、2019年3月の競りを最後に屋久杉は市場に出回らなくなりました。 伐採も禁止され、土埋木の搬出も禁止された今、屋久杉を山から搬出する事は一切なくなったのです。 正に、平成を最後に屋久杉や屋久島の森と資源を守る動きが始まったと言えます。 今後は、各社が在庫している屋久杉だけが全てということです。 長い歴史を経た屋久杉に触れる機会は、大変貴重なものとなりますが、その歴史背景も含めて屋久杉を手にしたいと思って下さる方が増えることを願っています。 この記事が皆さまのお役に立てば嬉しいです。 商品一覧は、コチラから -
屋久杉の生木(せいぼく)とは?|屋久杉の専門情報|グラクセン
先日の、土埋木の記事でも触れましたが、 市場で流通し、販売される屋久杉は、土埋木(どまいぼく)と生木(せいぼく)の2種類に分けられます。 生木は、土埋木とは違い、立ち木を伐採して搬出したものを指します。 立ち木の伐採が認可されていた頃で、尚且つ巨木を搬出可能にするためのトロッコなどの機械や手段が増えた際に積極的に生木は市場に出ていました。 しかし、伐採期間も短く、大きいものは当然運び出せないため生木は希少価値が非常に高いです。 そんな生木と土埋木の見た目の違いは、一目瞭然です。 生木は白〜薄紅色の木肌、土埋木は黄土色の木肌をしています。 また、生木の場合は、白太(しらた)が白く、耳がきちんと残っているケースが多いです。 この点が土埋木とは大きく異なります。 土埋木は、品によっては紫色や緑色に近い深く艶やかな色味が魅力的です。自然風化によって浮き出る表情が人工的には全く作り出せない自然美を育んでいます。 どちらの品も、知れば知るほど魅了される歴史があります。 屋久杉の一枚板テーブルなどの家具や工芸品を購入される際の一つの豆知識として、ぜひご活用頂ければ幸いです。 商品一覧は、コチラから -
土埋木って何?|屋久杉の専門情報|グラクセン
現在販売されている屋久杉は、土埋木(どまいぼく)と生木(せいぼく)の2つに分けられます。 今回はこの土埋木について、ご説明していきます。 『土埋木って言うぐらいだから、土に埋まってたんじゃないの?』 そう思われる方も多数いらっしゃいます。 確かに、楠やケヤキなどの木材で土中に埋まっていたものは、土埋木や神代(じんだい)と呼ばれています。 ところが、屋久杉の場合は、それらとは若干意味が異なります。 屋久杉に使われる、土埋木という言葉。 それは、江戸時代に伐採された屋久杉が搬出されず、そのまま土の上に放置された倒木を指します。 決して、土中に埋まっていたから付けられた名前ではないんですね。 江戸時代に遡りますが、山師の人々は山の生木を伐って主に家屋の屋根の材料として使っていたと言われています。 今のようにトロッコ道やヘリコプターなど無い時代ですから麓に近い場所から順に伐採し始めました。 ところが、伐っても大き過ぎて麓まで降ろせない木は、伐り倒したまま放置されてしまいました。 全て人力で搬出していたので、限界があるのは当然ですね。 搬出する際は、平木といって大きな丸太を小さな長方形サイズに切り分けていたとはいえ、高低差の激しい山を担いで搬出するのは至難とも言えます。 これらの土埋木が1923年に完成したトロッコ道や、1985年頃から始まったヘリ集材など搬出手段が増えた事によって積極的に市場へ持ち出されるようになりました。 山に生えている屋久杉を伐採することが禁じられたいま、市場に流通している屋久杉は土埋木が中心となっているのです。 土埋木は、薩摩の残し木とも言われ、昔の人たちが残した貴重な財産です。 土埋木となった屋久杉は、伐られた後も成長を続けています。地面から豊富な水分を吸収して全身を苔で覆い、保湿力を高めているのです。 当然ながら芯が腐り、空洞となった丸太もありますが、その生命力の強さは他の木材とは比較出来ません。 また、切り倒された切り株の上から新たな杉の芽が育ち、次の世代の杉の土台になっているものも数多く発見されています。 これらを、切り株更新と言います。 屋久杉は針葉樹の杉科ですので通常は、真っ直ぐ伸びていきます。しかし、その中には真っ直ぐ育たず、曲がった屋久杉も多数存在していました。 これら屋久杉は平木への加工が向かなかったため山に放置されたと言われています。 そして、この放置された屋久杉が“土埋木”として現在も取引されています。 とても長い歴史を経て、いま皆様の手元に屋久杉の商品があることは奇跡に近いですね。 そして、土埋木と生木の最も違う点として、土埋木は黄土色が強く、生木は白い木肌をしています。 色味は全く違うため、すぐに判断できるかと思います。 量としては土埋木が圧倒的に多いです。 屋久杉の一枚板テーブルや飾り棚などの家具、屋久杉の壺や香炉などの工芸品など。 数多くが商品として存在していますが、皆様が屋久杉の商品を手にする時に、こういった背景を知っていると更に愛着が深くなることと思います。 皆様と屋久杉に、良いご縁がありますように! 心より願っています。 商品一覧は、こちらから