2022.06.23

クラロウォールナットとは?|銘木情報

クラロウォールナットは、高級外車の内装材や一枚板、銘木を使用した工芸品、万年筆など付加価値が高い分野において使われている北米産の木材です。

このページでは、クラロウォールナットとはどのような特徴を持った木材なのか紹介していきます。

 

1.産地と生育の特徴


2.接ぎ木により誕生した樹種


3.大きいサイズが貴重な理由

 

4.杢・木目の特徴

 

5.色味の特徴

 

6.素材の特徴

 

7.希少性

 

1.産地と生育の特徴

北米産で、いわゆるウォールナットと同じでクルミの採れる木です。

しかし、一般的なウォールナットと比較して希少性が高いとされるのは、接ぎ木(つぎき)で出来た種類の木材ということが根底にあります。

アメリカンブラックウォールナット
クラロウォールナット

 

2.接ぎ木により誕生した樹種

北米に生える樹齢が若く、まだ太くならないうちのアメリカンブラックウォールナットと、欧州産のヨーロピアンウォールナットを接ぎ木して育てたものが、クラロウォールナットと呼ばれます。

この接き木の場合、土台となる北米産の若いアメリカンブラックウォールナットを一旦切断し、その上からヨーロピアンウォールナットを穂木として人為的に接合させます。

当初の目的は、栄養価の高いクルミを収穫することとされていましたが、採れる木材が非常に美しいことから材としての価値も高まっている木材です。

 

3.大きいサイズが貴重な理由

接ぎ木では成長する確率が低いとされ、大樹になるまで育てるのは大変難しく、クラロウォールナットで太さ(幅)、長さがしっかりある材は非常に珍しいです。

一本から採れる面積が少なく、歩留まりを良くしないといけないため製材工程において薄く製材して一本の丸太からより多くの枚数を取ることが多く、結果として板の場合は厚みが薄いものが多く見受けられます。

厚み4cmのクラロウォールナット

 

4.杢・木目の特徴

杢目の特徴としては、複雑に入り組んだ木目とキラキラ輝く杢が入っており、他の木とは一線を画す美しさと強さを感じる木です。

木目は、いびつで右往左往しながら上に伸びていることが多く、異形感のある木目が魅力的です。

光沢のある縮み杢

 

5.色味の特徴

一般的なウォールナットとは色合いも異なります。ウォールナットは中心の色味が茶系で統一されているのに対して、クラロウォールナットは茶と黒と乳白色系の色味が連続して縞柄のような表情をしています。

異形感のある木目と縞柄の色調

6.素材の特徴

クラロウォールナットは、薔薇のようにトゲがあり、側面の耳に幾つもの棘(とげ)が飛び出しています。

この棘がある部分が木目にも影響を与え、複雑で特徴的な印象を持たせています。

棘がある部分の杢目

また、生育中に効率良く光合成するために瘤が出来ることが多く、結果として瘤杢(バール杢)と呼ばれる一風変わった木目の材が採れることも多々あります。

 

7.希少性

一般的なウォールナットの生育に比べ、手間と時間。そして失敗する確率が高いクラロウォールナットの材は必然的に希少性が高くなり、価値も比例して高くなります。

その上、木目が綺麗で強さもあるため、魅了される人も多く、価格も高くなります。

 

クラロウォールナットは、一枚板・木材の中でも群を抜いて個性的な木です。

お客様にとって素敵な一枚と出会われることを願っております。

 

 

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【今回ご紹介したクラロウォールナット】

クラロウォールナットの一枚板 → CR-02 クラロウォールナット一枚板

 

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